真冬の古都を彩る「なら瑠璃絵」＝奈良市〔地域〕

　冬の奈良観光を盛り上げようと、奈良公園一帯を瑠璃色をイメージした青いイルミネーションで照らす「なら瑠璃絵」が開催された。メイン会場の奈良春日野国際フォーラム甍（いらか）では、訪れた人たちが、青色の発光ダイオード（ＬＥＤ）を用いた天の川のような幻想的な情景に見入っていた。 　実行委員会によると、瑠璃は別名「ラピスラズリ」と呼ばれる青い鉱石で、古代には至高の色に位置付けられていた。正倉院にこれを用いた宝物が保管されているなど、奈良とゆかりが深い色として知られる。東大寺の金剛力士像や、興福寺の五重塔などでもライトアップが行われた。 　なら瑠璃絵は２０１０年から始まり、今年で１３回目。実行委員会は「新型コロナウイルス感染症のため、以前より来場者は少ないが、今後も奈良のファンを増やしたい」としていた。　（了）【時事通信社】