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現職独走、女性2人追う=極右ゼムール氏失速―22年春、仏大統領選


 【パリ時事】フランスで2022年4月に行われる大統領選まで、約3カ月に迫った。世論調査では現職のエマニュエル・マクロン大統領(44)が独走。中道右派・共和党のバレリー・ペクレス氏(54)、極右政党「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン氏(53)の女性2人が追う。過激な言動で注目を集めた極右政治評論家のエリック・ゼムール氏(63)は失速。左派勢力は候補者が乱立し埋没気味だ。  ◇初集会で乱闘騒ぎ  調査会社エラブ社による12月20日の世論調査結果によると、マクロン氏の支持率は同月7日に比べ3ポイント増の26%。ペクレス氏の17%、ルペン氏の16%に大差をつけた。ゼムール氏は13%だった。  作家としても知られるゼムール氏は、21年秋の世論調査で突如、有力候補に浮上。「移民を受け入れていない日本がモデルだ」と発言して国外でも知名度を高めるなど、瞬間的な「ゼムール現象」を巻き起こした。  ところが、出馬表明後初めて開いた12月の政治集会が乱闘に発展。反人種差別団体のメンバーが襲撃され負傷し、ゼムール氏自身も男に飛び掛かられ手首を捻挫した。この騒動で熱気は冷め、ゼムール氏の人気は失速している。  政治基盤を持たないゼムール氏はその後、立候補に必要な地方議員ら500人の署名を「集められない可能性がある」と弱音を吐き始めた。同氏が出馬を断念すれば、多くの票がルペン氏に流れるとみられている。  ◇知日派急浮上  ゼムール氏に続いて人気が急上昇したのは、共和党候補のペクレス氏だ。日本在住経験のある知日派で、12月には日仏の相互理解に寄与したとして旭日中綬章を受章。ツイッターで「シラク元大統領のように日本を愛している」と謝意を表明した。  ペクレス氏は公認候補選出後の世論調査で、ルペン氏やゼムール氏を抜き支持率で2位に立った。さらに、決選投票での支持率はマクロン氏を上回る予想となり、仏メディアを騒がせた。ただ、ペクレス氏自身が「世論調査は浮き沈みがある」と仏テレビで指摘した通り、最近はルペン氏との差が縮まっている。  ◇パリ市長低迷  左派勢力からは急進左派「不屈のフランス」の創設者メランション氏や、社会党公認のイダルゴ・パリ市長ら候補者が乱立。支持が分散し、いずれの候補者も存在感を示せていない。  中でもイダルゴ氏は支持率が1桁台と低迷。政治専門家からは「強力に中央集権化されたフランスでは、パリ市長は傲慢(ごうまん)なイメージを持たれている」と指摘される。さらに「環境政策に力を入れるイダルゴ氏は、外交手腕など大統領に必要な資質があるとは見なされていない」と切り捨てられ、高い知名度を生かせずにいる。 【時事通信社】 〔写真説明〕マクロン仏大統領=2021年12月17日、ブリュッセル(AFP時事) 〔写真説明〕仏極右政治評論家エリック・ゼムール氏=2021年12月9日、パリ郊外サンドニ(AFP時事) 〔写真説明〕仏極右政党「国民連合(RN)」のマリーヌ・ルペン氏=2021年12月20日、北西部サントシュザンヌ(AFP時事) 〔写真説明〕仏中道右派・共和党のバレリー・ペクレス氏=2021年12月30日、西部ナント(AFP時事) 〔写真説明〕仏社会党のイダルゴ・パリ市長=2021年11月29日、パリ(AFP時事)
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