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視力が非常に弱いサメ、サーファーもアザラシもみな獲物と認識 研究


【パリAFP=時事】サメは視力が非常に弱いため、獲物となるアザラシやセイウチなどの動物と、サーファーや泳ぐ人を見分けることができないとの研究結果が27日、発表された。(写真は資料写真) ホホジロザメは遠方から音やにおいを感知することで知られているが、近距離では視覚に頼って獲物を捕らえていると考えられてきた。 だが、英国王立協会の学術誌「Journal of the Royal Society Interface」に掲載された最新の研究論文では、サメは色をほとんど感知できない上、形状を見分ける能力が非常に劣っていることが明らかになった。 ホホジロザメの視力は人間の6分の1程度しかなく、若い個体はさらに弱い。 これは「ひれ足類」と呼ばれる水生の肉食哺乳類と人間とを区別するのが困難な状況にあることを意味する。 「泳いでいる人、サーフボード上でパドリング(腹ばいになってこぐ動作)をしている人の動きはともに、ひれ足を外転させている(体の真横に上げている)ひれ足類の動きに似ていた」と、論文は指摘している。 形状の違いについては、獲物となる動物がひれ足を上げた状態と下げた状態を区別することと比べ、ひれ足を上げた状態の動物と泳ぐ人やサーファーとは見分けにくいことが分かった。 研究の結果、特に攻撃を受けやすいグループが特定された。「致命的なサメの襲撃を受けるリスクが最も高いのは、サーファーだ。特に若いホホジロザメから襲われる危険性が高い」■「見間違い」説を検証 サメが人を襲う理由についてはほとんど明らかになっていないため、豪マッコーリー大学などの研究チームは、見間違いが原因だとする説の検証に着手した。 論文の筆頭著者で、同大生物科学部のローラ・ライアン氏は、AFPに「ホホジロザメの視覚認知の観点から見間違いを調査したのは、今回の研究が初めてだ」と語った。 研究では、獲物になり得る対象を下から見上げるホホジロザメの視点から、海洋哺乳類、泳いでいる人、サーフボード上でパドリングしている人の動画を比較した。 サメの視点からは「動き、形状のどちらを手掛かりにしても(ひれ足類の動物と人間との)視覚による明確な区別は不可能だ」と論文は述べている。【翻訳編集AFPBBNews】〔AFP=時事〕(2021/10/28-19:42)
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