ニュース解説サイトの『THE PAGE』が「芸能人の写真修正がどこまで許されるか」なる問題について考察する記事を配信していた。
 

最近も、タレントの矢田亜希子(41)が、自身のインスタグラムにノーファンデーションメイクを披露したところ、ファンがその美肌ぶりを絶賛するいっぽう、一部ネット上では「加工してるでしょ?」みたいな“疑いの声”も散見された……らしい。

 

『THE PAGE』によると、「欧米ではファッション誌や広告などの写真を“加工しない”動きが数年前から広がっている」そうで、世界を股にかけて活躍する女優やトップモデルのあいだでは「自分のありのままの姿を受け入れてほしい」との理由で、過度な写真修正を施さないのがトレンドになりつつあるという。フランスではコマーシャル用に撮った写真を痩せているように加工したりした場合、「修正された写真」であることを表示するよう義務づけされている。

 

日本では正直、まだそういった兆候は……少なくとも私には見えない。が、カメラの性能や技術、それに4Kだの8Kだの……テレビ画面のクオリティーが急速に進化している昨今、被写体であるタレントさんたちがかかえる切実な事情は理解できる。頬にあるあばたやたった1つの吹き出物、ちょっとした歯の黄ばみやスキマなんかもバッチリと鮮明に映し出されてしまうのだから、「ありのままの自分」の公開に踏み切るのは相当な勇気を要するのではなかろうか。「せめて15秒の広告ぐらいはガッツリ修正して欲しい」と、つい懇願してしまうのも無理はない。そこらへんも踏まえて「芸能人の写真修正がどこまで許されるか」について、考えてみたい。

 

結論から申すと、私の個人的な見解は「どこまでだって許される」……だったりする。とくにビジュアル至上なタイプの芸能人というのは極論、人並み外れた完璧な骨格、それに乗じたシルエットを“商品”としているのだから、そのウワモノはどういじっても売り手側の自由なのでは……といった理屈である。逆に言えば、目や鼻の位置を変えたり大きくしたり小さくしたり、巨乳にしたり痩身にしたり、脚を長くしたり……のCG加工はNG。どうしてもそうしたければ、美容整形でやるべきだろう。

 

もし、映画やドラマやバラエティのような長時間の出演に修正が追いつかないレベルの見た目ギャップがあるなら、そういうたぐいのオファーは徹底的に断り、CMの女王(もしくは帝王)を目指せばいい。芸能人どころか素人ですら、撮影アプリをワンクリックして気軽に自撮りフォトをアレンジしまくり、写真や動画だけだと誰か可愛くて誰がそこそこなのか……もはや、その美醜をジャッジするのは果てしなく困難な時代──「この写真は加工しているのかしていないのか」を詮索すること自体無駄なこと、不毛な問いかけでしかない。そして、そんな一種のニヒリズムを逆手にとって自撮り加工をアートの域にまで昇華し、現在ブレイクしているのが、あのMatt様なのだ。

 

Matt様ブームによっていっそう加速度を増す、我が国における修正写真ブームも行き着くところまで行き着けば、欧米同様その反動は起きるのかもしれない。ただ、本質としては“個性的”であるがゆえの“突出”を嫌う日本人が、「ありのままの自分」をさらけ出すメンタルを得るのは……まだ多少の時間がかかるような気がする。

情報提供元:citrus
記事名:「芸能人の写真修正はどこまで許されるのか? もはやどこまでだって許されるのではないか!??