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悪質すぎる!「多摩のルーテシア」のあおり運転判決がここまで長引いたワケ


出典:@bikeandriding


昨年の8月頃、多摩地区で危険運転を繰り返すルノー・ルーテシアが出没。折しもあおり運転による事故も多かったため、大きな話題になっていた。複数の動画も出回っており、危険行為を繰り返したり、降りてきて怒鳴りつけたりと、一般常識で考えたら「完全にアウトでしょ!」と思える状況。多くの人が警察に通報したものの、全く無視されたそうな。





その後どうなったか? 6月30日に被害者がツイッターで「暴行罪で有罪判決になりました」。正確に書くと被害者は多数存在するものの、その中の1人が警察と半年に渡り粘り強く被害届を受理するように折衝。起訴されたと思ったら、あっけなく有罪判決となった。以下、危険運転追放に役立つかも知れないので詳しく紹介したい。





まず加害者のルノー・ルーテシアだけれど、どの動画を見ても私達専門家からすれば「非常に危険!」だと判断出来る。自動車は武器として使えば包丁より危険だし、威力を持つ。その自動車を武器として使ってます。特にバイクに対する危険行為は殺人未遂に近い。今回は「暴行」ということだったが、ヒトが死ぬことも容易に予想出来る悪質度だと思う。



 







問題はここから。加害者が動画という証拠を持ち込み警察に行き被害届を出そうとしたら、受け付けてくれなかったという。少し警察の立場になると、有罪に持ち込めないような軽微な事案で被害届を受理していたら、検察や裁判所がオーバーフローしてしまう。多少の乱暴や狼藉であれば、犯罪行為でも被害届を受理しない。





このあたり1km/hの速度違反と同じ。だからこそ「警察密着」みたいなTV番組で明らかに暴行行為と思える行為も「このくらいなら説諭で許す」といった流れになっている。TVに出てくる弁護士さん達はキッパリと「違反です!」と言い切るが、1km/hの速度違反で有罪になることなどありません。黒と白の間には灰色もあるということ。





といったことを前提にしても、多摩のルノー・ルーテシアの運転は危険すぎる。速度違反なら100km/hオーバーに匹敵するような危険度だと思う。なのに警察が動かなかったという。あおり運転について世論沸騰しても被害届を受理しなかったというから酷い。ちなみに長い審議をせず有罪が確定したことから考えても、裁判所は悪質と判断した。





本件を前提に警察がしっかり動いてくれるようになることを期待したい。少なくとも「自動車を明らかに武器として使っており、誰が見ても生命の危険に結びつく」ような事案については、高速道路のような道路での軽微な速度違反や、周囲に迷惑を掛けていない駐車違反より悪質だと考える。積極的に被害届を受理して欲しいと強く強く思う。


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