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実は中高年に響きやすい!?「○○ロス」の正しい使い方




ORICON NEWSが『“○○ロス”、エンタメ界のブームに一役も多用しすぎて経年劣化に?』なるタイトルのコラムを配信していた。早い話が、ここ最近「〜ロス」という言葉をメディアやネット住民らが多用しすぎたがゆえ、その言葉(尻)の深刻性がだんだん薄まりつつある……みたいな内容である。とりあえずは、この「○○ロス」が持つ本来の意味合いや語源を、あらためて調べてみた。



 



「若者の言葉を例文付きで解説」するサイト『若言辞典』によれば



 




「ロス」は英語に直すと「loss」(※ゴメス註:ロサンゼルス=Los Angeresを略すLosではない)で、日本語に訳せば「損失」「失うこと」「無駄に費やすこと」となり、つまり「○○ロス」とは「○○を失った喪失感」という意味になる。



語源は「ペットロス症候群」との説が有力で、「ペットと死別したり、ペットが行方不明になったりしたことなどをきっかけに生じる疾患や心身の症状」から生まれた言葉。




 



……とされている。「〜ロス」が日本でも大々的に使われはじめたのは、2013年に放送されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』が終了した際の「あまちゃんロス」。さらにその翌年、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)が31年半の歴史に幕を閉じ「タモロス」が生まれ、そこらへんから「〜ロス」は“流行語”として、完全に定着したわけだ。そして、なぜ今さら、このタイミングで「〜ロス」の「経年劣化」が論じられているのかというと、安室奈美恵の引退によってヘビー級の“アムラー”たちを襲っている「アムロス」という現象に、ワード自体のインパクトがついていけなくなっている……からなのはなかろうか?



 



たしかに、「あまちゃん」「タモリ」以降、ちまたに流通した「〜ロス」をザッと拾ってみたら、俳優の西島秀俊が一般女性との結婚を発表したときの「西島ロス」(2014年)、福山雅治が吹石一恵と結婚したときの「まちゃロス」(2015年)、ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)が終了したときの「逃げ恥ロス」(2016年)、ドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)が終了したときの「おっさんずロス」(今年)……ほか、あまりに「〜ロス」を“大安売り”しすぎなきらいもなくはない。私の個人的な見立てだと、少なくとも「西島」「逃げ恥」「おっさんず」あたりは「そんなにか!?」と、心秘かに突っ込みたくもなってしまう。



 



「〜ロス」の“称号”を差し上げるに値する“大事件”は、平均すれば「最短でも1年に一つ、できれば2年に一つ」くらいの頻度が妥当かと私は思う。じゃなければ、いっそ無茶苦茶に極私的な「〜ロス」に使用してみるのも、内輪間ではけっこう違和感があって面白い。ゴメス流に例えれば、「珈琲館ロス」(※私が愛用していた、コーヒー一杯で何時間も粘れて煙草も吸えるチェーン系喫茶店の某○○駅前店が閉店してしまったときに味わった喪失感)、「ラスイニロス」(※私が愛読していた高校野球漫画『ラストイニング』の連載が終了してしまったときに味わった喪失感。これを機に掲載誌であった『ビッグコミックスピリッツ』の定期購読をやめてしまった)、「牙狼(ガロ)ロス」(※私が好んで打っていたパチンコ台『牙狼』シリーズのスペックが年々ダメになってきて、近ごろ打つ機会がめっきり減ってきたなぁ…と実感したときに味わった喪失感)……ってなところだろう。



 



ちなみに、これら「〜ロス」をくっつけて、世に送り出されてきた幾多もの“主語”は、「タモリ」に「福山雅治」に「アムロ」に「おっさんず」に……と、心なしか中高年層の琴線に触れやすい性質のモノが多い気がする。やはり、人は年を重ねるごとに喪失感をも増していく生き物……なのかもしれない。


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