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モテだけではない、「おっさん化」と対峙し続けることの意味




話題になっているのかどうかは不明だが、「経済を、もっとおもしろく。」を標榜する、ビジネスパーソンや就活生向けの経済メディア『NewsPicks』が、6月26日付けの日本経済新聞の朝刊に



 



「さよなら、おっさん。」



 



……というコピーを載せた全面広告を出稿した……らしい。



 



NewsPicksの現編集長は、日刊SPA!の前編集長を務めていた、私も昔からよく知っている男で、前記した新聞広告(※車内吊りにもなったとのこと)の件は、彼自身が発信していたツイートで知った。



 




僕は「おっさん化」なるものとの対峙のためこの職業を選び、そして、今こうやってNewsPicksにいるんだと思う。




 



……と書いてあった。ああ、この男はそんなことを考えていたんだ、と改めて感心した。



 



「おっさん」に見切りを付けて切り捨てる、一見、過激なキャッチには次のようなメッセージが添えられている。



 




あー、またか。みたいな、困った出来事多いですよね、最近。



それ、だいたいの場合、「おっさん」のせいです。



と言ってもそれは、誰か個人の話ではなく、年齢とか性別の話でもなく、



それはつまり、この国の、凝り固まった価値観やルールのことです。



世の中の変化に対して、見て見ぬふりをする。



能書きを並べて、言い訳ばかりする。



試そうとせず、すぐに「できない」とか言う。



そんな「おっさん」に負けないために。



今知るべき情報と生の意見で、この国の価値観をアップデートすること。



大げさに言えば、それが私たちの使命です。



自分、もう「おっさん」ですけど、そう思った方もご安心を。



人は、情報でいくらでも若返る生き物、ですから。




 



では、私は一体どうだろう? 私は、あと5年で還暦を迎える今でも、常に「おっさん化」なるものと対峙しつつ、生きているのだろうか? 経済学部を卒業したくせに経済のことはよくわからないので、ものすごく狭義に──「モテる・モテない」の観点から考えてみる。



 



まず、「おっさん」と呼ばれてしまう男は間違いなくモテない。それは相手がおばはんであろうと若いねーちゃんであろうと、例外はない。ちょっとマイルドに「おじさん」であっても、その形容詞はポジティブな場合でも、たいがいが「やさしい」だとか「都合のいい」だとかに終始しがちで、やはり「モテている」ことにはならない……と私は思う。



 



そして、私はまだ「モテなくなる」のは絶対に嫌なので、理想を言えば、死ぬまで“現役”として若い男と対等にお気に入りの彼女を奪い合いたいから、「モテる」ためのもっとも大きな障壁となる「おっさん化」とは、よかった……おのずと、無自覚ながら対峙している……気がしなくもない。



 



ただ、仮に万が一、世界が革命的に「おっさんがモテる」時代を受け入れたなら……私は迷わず、自身の「おっさん化」を、手のひら返しで推し進めるに違いない。だが、そんな時代が来る気配は(とりあえず現時点では)微塵たりと感じられない。だから、私はリアップやハゲの目立たない髪型から、脱毛や正しい腹筋運動法や美肌づくりの男性コスメに、サチモスやパンケーキ、女子受けするLINE術や最新アプリに到るまで……「モテ=アンチおっさん化」のみを動機とする情報集めに執心し、日々戦い続けているのだ。


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