スウェーデンの首都ストックホルムの中心地から、地下鉄とバスで1時間程度で行ける近郊の街「ノルテリエ」。一度は1700年代にロシア軍に略奪され、ストックホルム中心地とはまた異なった雰囲気や景色が広がっています。
ストックホルムの公共交通機関カード「SLカード」を使って行けるので、ストックホルム観光にプラスするのもありです。
この記事ではスウェーデン滞在中の筆者が、魅力的なノルテリエのおすすめスポット5選・グルメ2選を紹介します。
ノルテリエのおすすめスポット5選
ノルテリエは、17世紀のスウェーデン国王・グスタフ2世アドルフによって1622年に設立されました。現在はストックホルム群に属していますが、現地では「ロスラーゲン（Roslagen）の首都」とも呼ばれています。
街の中心部に流れる川にはウミマスや絶滅危惧種の魚も生息していて、自然環境に恵まれている様子もうかがえます。曲がりくねった通りには、可愛らしいベーカリーや昔ながらの看板を掲げているお店が並び、おとぎ話の世界に迷い込んだ気分になるでしょう。
そんなスウェーデン・ノルテリエの歴史や文化、自然に触れられる厳選スポット5選を紹介します。
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Pythagoras industriemuseum（ピタゴラス機械工房博物館）
Pythagoras industriemuseum（ピタゴラス機械工房博物館）は、かつて稼働していたエンジン工場の敷地内にある博物館です。機能する生産ラインとオフィスを完備し、産業遺産に指定されています。
1908年の創業から1979年に工場が閉鎖するまで、ホットバルブエンジンとそのスペアパーツを製造していました。20世紀前半の生産設備や労働環境が展示され、当時の労働者の生活や思考も垣間見えて興味深いですよ。
敷地内にあるカフェ・スメジャン（Kafé Smedjan）では、歴史を感じられるレトロな空間でコーヒーや軽食とともに観光の休憩もできます。また、ミュージアムショップもあり、ピタゴラスのオリジナルシリーズ"Gängat"の厳選ジュエリーや保存されていた画像をモチーフにしたトレイ、過去の書籍や子ども用おもちゃが並んでいます。
歴史やエンジンが好きな方はもちろん、そうでない方も楽しめるスポットです。
Norrtälje Bränneri（ノルテリエ蒸留所）
Norrtälje Bränneri（ノルテリエ蒸留所）は、現地のご夫婦リチャードさんとクリスティーナさんによって2002年につくられ、経営されている蒸留所です。こちらでは地元のリンゴやナシなどのフルーツ、ナナカマドやスナジグミといったベリーから高品質の蒸留酒を生産しています。
5世代に渡って守られている伝統的な製法で製造されているウイスキーやジンなどのお酒を味わえますよ。経営者家族がガイドをしてくれるテイスティングとディナー付きのツアー”MAT &DESTILLAT”はスウェーデン国内でも人気で「ほかではできない体験ができる！」と好評です。
オーガニックや地産地消、伝統的な製法で作られたおいしいお酒を味わいたい方は、ぜひ訪ねてみてはいかがでしょうか。
https://www.norrtaljebranneri.se/english-version/
Norrtälje Luftvärnsmuseum（ノルテリエ防空博物館）
Norrtälje Luftvärnsmuseum（ノルテリエ防空博物館）は、2000年までの防空の技術について展示している非営利の博物館です。こちらでは自動車や銃、照準器や模型、写真など大小問わずさまざまな展示物が見られます。
案内してくれるガイドの方はかつてノルテリエ防空で働いていたフレンドリーな方で、当時の話も聞けてなかなか興味深いですよ。子ども向けの休日アクティビティもあり、子どもから大人まで家族で楽しめるとの評判です。
防空をはじめ、ミリタリー関連に興味がある方は訪ねてみる価値アリです。
Penningby Slott（ペニングビー城）
Penningby Slott（ペニングビー城）は1466年以降に建てられ始め、1730 年代初頭に完成した歴史ある石造りの小さなお城です。ノルテリエバスステーション（Norrtälje busstation）からバスで13分、さらに徒歩8分のところにあります。
外観は年中鑑賞できますが、夏期限定で1時間程度のガイド付きツアーがあり、内部を最上階から地下室まで見ることができます。地下室は足元がデコボコしているため、スニーカーなど保護性の高い靴で向かうことをおすすめします。
1805年に設計された英国風の庭園は、お城に隣接しているため合わせて散策するのも良いですよ。
Samstorps Gård（サムストープ農場）
Samstorps Gård（サムストープ農場）は、ノルテリエ中心地から車で約20分のところにある農場です。サファリワゴン車に乗ってバイソンやアカシカ、ダマジカやイノシシなどさまざまな動物に触れあったりエサをあげたりできますよ。
農場でのアクティビティを楽しんだ後に、地元の野菜が使われているサラダや石焼きサワードウピザ、アイスクリームやコーヒーでリラックスできるレストランもあります。
そしてファームショップでは肉やソーセージ、お菓子や雑貨なども購入できるので、おみやげに購入するのも良いでしょう。自然豊かなエリアで都市部とは異なった北欧の体験をしたい方は訪ねてみてください。
ノルテリエのおすすめグルメ2選
スウェーデンの首都ストックホルムから約1時間離れ、ロスラーゲンの首都と呼ばれているノルテリエには、ストックホルム都市部とは一味異なる文化があります。地元民からも愛されていて、ところどころで地元民の生活も垣間見えて興味深いですよ。
自然にも歴史にも恵まれた街ノルテリエで、食事が楽しくなるおすすめグルメスポット2選を紹介します。
Åtellet（オーテレット）
Åtellet（オーテレット）は、ノルテリエバスステーションから徒歩8分の 川沿いにあるレストラン です。 新鮮な海鮮や風味豊かなお肉など素材にこだわったスウェーデン料理 が提供されます。
店内は北欧らしい色使いやこだわりのインテリアが使われていて 洗練された空間が広がっています。 夏期は日差しと心地よい風を感じられるテラス席も利用できますよ。
優雅に川の流れを眺めながら、おいしいスウェーデン料理を堪能したい方は訪ねてみてはいかがでしょうか。
https://atellet.se/en/english/
Café Hörnan（カフェヘルナン）
Café Hörnan（カフェヘルナン）は、ノルテリエバスステーションから徒歩4分のところにある ノルテリエ最古のカフェ です。1912年に街の中心地に創業してからノルテリエを訪れる観光客からはもちろん、 地元民からも愛されています。
歴史や風情を感じられる空間で、 こだわりの自家製パンと丁寧に煎れられたコーヒー を味わえますよ。スウェーデンらしい小エビのオープンサンドウィッチもありますよ。
ノルテリエ観光の記念 として訪ねてみるのも良いでしょう。
ノルテリエ観光でストックホルム旅行にスパイスを！
初めてノルテリエを訪れた際、ぜひ行って欲しい観光スポット＆グルメ情報を紹介しました。ストックホルムから1時間で行けるノルテリエは、 ストックホルム旅行の良いスパイス になりそうですね。
この記事を参考に、ぜひノルテリエ観光を楽しんでくださいね！
https://www.veltra.com/jp/europe/sweden/?sid=1554
Hikaringo
余暇プランナー
東京都在住で普段はIT業界のSEとして働いているHikaringoです。ヨーロッパを愛してやまず、15ヶ国一人旅経験あり。スウェーデン短期滞在経験もあり。食べることが大好きで、国内外どこに行ってもガイドブックに頼らず現地の人からの情報をもとにグルメ巡りしています。「読んでワクワク」「面白そうだから挑戦してみよう」と思えるような情報を発信していきたいです。
