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思い出の写真、どうしてますか? 感謝があふれる「写真供養祭」


故人の思い出が詰まったアルバム、ご先祖様の遺影……保管・整理が難しい写真の数々。みなさん、どうしていますか?

去る11月23日、東京・小平市にあるフューネラルリビング小平で「写真供養祭」が行われました。この供養祭は、仏事に関する総合サービスを提供するメモリアルアートの大野屋が主宰した初めての試みです。同社はお葬式やお墓といった仏事全般に携わる傍ら、2011年からぬいぐるみや雛人形の人形供養祭を実施。近年は終活に関わるイベントを開催しています。その中で参加者から「昔の写真はどのように処分すればよいか」といった相談が寄せられるようになり、今回の写真供養祭という形になったといいます。

このほどの写真供養祭では、事前告知で前日までに持ち込まれた66組の写真が祭壇に飾られました。供養祭には約10名が参加。法要は法相宗大本山 奈良薬師寺から僧侶を招き、厳かな雰囲気です。読経の後、参加者の焼香、そして法話となりました。

写真には、故人の思い出が溢れています。旅行や宴会、集合写真などさまざま、色褪せた一枚一枚が家族の歴史を感じさせます。

子供を連れて参加していた30代の女性は「自宅にあった親戚代々の写真を持って来ました。写真の量もあったのでどうしたらいいかと思っていました。法要は少し手を合わせて終わりと思っていたのですが、しっかりとやっていただけたので良かったです。心の整理がつきました」、夫婦で参加していた80代の女性は「父や叔母、親族の写真です。捨てられないしどうしようかと思っていたんです。人形供養祭のときに今回の写真供養祭について知りました。心がすっきりとして1ページを刻むことができました。良かったです」と振り返っていました。

添えられた花は白いダリヤとピンクのバラ。どちらも花言葉は「感謝」です。ありがとう、そんな気持ちが祭壇にも表されていました。

「写真は平面ではありますが、それぞれの思い出があります。あるいは皆さんの知らないところで、身代わりになっていくものもあるかもしれません。この供養祭はお葬式ではなく、ひと区切りのお勤めです。役目を終えた感謝です。向こうの方々も喜んでいると思います」と、僧侶は法話の中で参加者に語っていました。

「大難を小難にそして無難に……」お釈迦様の教えを一般にも分かりやすく聞くことができる法話は貴重な時間でした。

写真はまさに生き写し。単なる紙ですが、燃えるごみとするのも気が引けます。見るたびに人を想ったり、癒されたり、励まされたり。写真は心に大きく作用する特別な存在です。写真供養祭を終えた参加者はみなさん晴れ晴れとした表情でした。何よりも心の整理になるようです。初めての写真供養祭でしたが、メモリアルアートの大野屋は「今後も行っていきたい」とのことです。

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