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映画クロスレビュー:『アントマン&ワスプ』最も身近で応援したくなるヒーロー健在! 家族愛描写も素晴らしい



8月31日より公開となった『アントマン&ワスプ』のクロスレビューをお届け!


【ストーリー】

頼りなさすぎるヒーロー<アントマン>と、完璧すぎるヒロイン<ワスプ>──ふたりの前に、すべてをすり抜ける神出鬼没の謎の美女<ゴースト>が現れ、アントマン誕生の鍵を握る研究所が狙われる。敵の手に渡れば、世界のサイズが自在に操られてしまう!? さらに、金目当ての武器ディーラーの襲撃や、アントマンを監視するFBIの追跡も巻き込み、人や車、ビルなど全てのサイズが変幻自在に変わる“何でもアリ”の大騒動に! ユニークなパワーと微妙なチームワークで、アントマンとワスプは世界を脅かす“秘密”を守り切れるのか?


監督:ペイトン・リード

製作:ケビン・ファイギ


スコット・ラング/アントマン:ポール・ラッド

ホープ・ヴァン・ダイン/ワスプ:エバンジェリン・リリー

エイヴァ/ゴースト:ハナ・ジョン=カーメン

ハンク・ピム:マイケル・ダグラス

ジャネット・ヴァン・ダイン:ミシェル・ファイファー


『アントマン&ワスプ』公式サイト

https://marvel.disney.co.jp/movie/antman-wasp/


(C)Marvel Studios 2018



“インフィニティ・ウォー”の衝撃が癒えるMCU史上最も身近なヒーロー


『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の衝撃で心身ともに(?)ダメージを受けたあなた! 『アントマン&ワスプ』で癒されましょう!! 


財閥でもマッチョでも兵士でも神様でも魔術師でもない、どこにでもいる普通のお父さんだったスコットは、前作『アントマン』で1.5センチというマーベル史上最小のヒーローとなりました。これで世界で一番愛する娘に尊敬してもらえると喜んだのも束の間、今回はオープニングからいきなり犯罪者! FBIに監視され、自宅から外に出られないはめに。そんなショボい状況でもユーモアを忘れないスコットパパの前に、なぜか機嫌の悪いピム博士とホープの父子が突然現れて…。


ここから先は本編を観ていただくに限るのですが、ケイパー要素が濃かった前作に比べ、アベンジャーズ感がぐっと増した本作。ワスプとなったホープの華麗なアクションや、ヒーローとしてのアントマンの存在感には大興奮間違いなし! もちろんこのシリーズ最大の特徴である、楽しくてハートウォーミングなエピソードも満載です。マイケル・ペーニャ演じるルイスが大出世(?)しているのも嬉しいかぎり。

MCU史上最も身近で応援したくなるアントマンと、問答無用にかっこいいワスプの大活躍、ぜひ劇場で!


【プロフィール】♪akira

翻訳ミステリー・映画ライター。ウェブマガジン「柳下毅一郎の皆殺し映画通信」、翻訳ミステリー大賞シンジケートHP、月刊誌「本の雑誌」、「映画秘宝」等で執筆しています。



アントマンの良いところがさらに結実! よき2作目


これは監督もおっしゃってたことなのですが、比較的シリアスでカッコいい描写が多かった1作目に対して、『アントマン&ワスプ』はコミカルな要素とシリアスな要素がとても良いバランスで同居しています。

『インフィニティ―ウォー』で絶望に打ちのめされた僕たちの心を察したかのように、ポールラッドの憎めない、安心させられる表情がとても印象的です。

反面、アベンジャーズとしての目の覚めるようなカッコ良さ、未知なる世界や新たな能力の敵に挑む勇気が、程よきコントラストで描かれているので鑑賞後の満足感はまちがいないと思いますよ。監督とポールに感謝している僕が居ました。


【プロフィール】オサダコウジ

ポール・ラッドと同世代の2児のパパライター。銅の長さがワスプの倍くらいある。



予習は『アントマン』と『ベイマックス』だけでOK


タイトルの通り、アントマンとワスプのバディムービーである本作。だけど父と娘のバディムービーとしても最高でした! ヒーローとして街を守りながら、一人の父親として愛する娘を心から思うスコット・ラング。離れて暮らしても父の思いをしっかり理解し、さりげなくサポートする”オトナな”9歳キャシー。様々な家族のカタチを描いてきたMCUですが、ここまでハートフルに家族愛を描いたのは初めてじゃないでしょうか。だからこそ、本作のヴィランであるエイヴァ(ゴースト)の苦悩も引き立つのです。


アントマンがなぜインフィニティ・ウォーに参戦しなかったのか、”あの悲劇”の最中に何が起こっていたのか……、疑問の答えを知ることができただけで大満足。さらにアベンジャーズの続編が待ち遠しくなるオマケ付きで言うことナシです。緻密にストーリーが交差する一方で、相変わらずこじんまりした物語に終始しているのが好感ポイント。地球滅亡や宇宙の危機を救うなんて、アントマンにそんな大袈裟な活躍は必要ないのです。ぶっちゃけ、前作『アントマン』だけ見ておけば十分に楽しめちゃうんじゃないでしょうか。


予告映像でもおなじみ、変幻自在にあらゆる物質を伸縮するピム粒子の設定はクールなアクション演出にもってこい。ゴーストのすり抜けアクションとセットで最後まで飽きずに楽しめました。キャシーのもう一人のパパであるパクストンとか、FBI捜査官のジミー・ウーとか、泥棒からセキュリティ会社の社長へ転身したルイスとか、脇役たちもいいキャラ揃い。余談ですが、終盤に「あれ、なんか見たことあるかも」という感覚を覚えた筆者。その既視感の正体は『ベイマックス』でした。見れば分かってもらえる……はず。


【プロフィール】よしだたつき

PR会社出身のゆとり第一世代。マーベルを筆頭にアメコミ作品は必ず観ている記者。



「良い感じの面白さ」「安定感」って超すごいことだと思うよ!


3年ぶりのアントマン単体作品となった『アントマン&ワスプ』。ライター♪akiraさんのコメント「『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の衝撃で心身ともに(?)ダメージを受けたあなた! 『アントマン&ワスプ』で癒されましょう!! 」の通り、「好きだから苦しい!」とか「ファンだからこそ辛い」という事が無く、純粋にワクワク・ドキドキ映画を楽しめる快作となっております。


インフィニティ・ウォーには登場しなかった、“パパ組”であるアントマンことスコット・ラング(もう一人はホーク・アイね)。『アントマン&ワスプ』は時系列的には、『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』と『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の間という位置付けになっており、ラングがどんな生活をしていたのかを観ることが出来ます。と、書くと「時系列とかよくわかんねーんだよ!」と思う方もいるかもしれませんが、『アントマン&ワスプ』はさすがのアントマン印! 単体作品として十分楽しめる、カッコよくて笑える、文句なしの爽快アクション映画に仕上がっているのです。


前作ではボブカットでミステリアス美女前回だったワスプ。本作ではアントマンと同じく主役として、ながーい手足を活かしたクールなアクションを披露しまくっております。完璧に見える彼女の人間らしい弱い部分も垣間見え、人間ドラマとしても◎。文字通りの「安心して楽しめる面白さ」なのですが、それって実はものすごい事。これだけ広がり続けているMCUの中で自分を見失わない強さを感じました。夏の終わりに最高に楽しい映画観ようぜ! 今回もアリさん大活躍だよ! あっ、エンドロール後はお見逃しなく……ねっ?


【プロフィール】藤本エリ

アントマン役のポール・ラッドとジェフリー・ディーン・モーガン(ニーガン)が、キャンディショップを共同経営していることを知り、ニコニコしているライター。


―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』
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