ロボットプログラミングを手がけるドイツのスタートアップ企業Wandelbotsは、SteamVRトラッキングを使って産業用ロボットの複雑な動きを直感的にプログラムできるようになる技術に3,000万ドルの資金調達を行ったことを明らかにしましまた。


あらゆる分野で活用可能なSteamVRのトラッキング技術

2015年に初めてSteamVRトラッキング技術を発表したとき、Valveは非VRデバイスも含めらあらゆるデバイス共有トラッキングボリュームを利用できるようになると考えていました。

SteamVRトラッキングは産業用ユースケースで使用されるモーショントラッキング技術として優先度が高いわけではありませんが、その比較的高い移植性と低コストにより非常に適しています。

また、他のトラッキングシステムではトラッキング対象同士が通信できるようにする必要があるのに対し、SteamVRトラッキングの場合は「ペアリング」手順や集中型ホストなしでトラッキングすることが可能です。

そして、WandelbotsのTracePenを使った産業用ロボットのプログラミングシステムが、このトラッキング技術を応用したものとして現在注目されています。

ペン形デバイスひとつで産業ロボットのプログラミングを簡単に

WandelbotsのTracepenのPV

ドイツに本拠を置くWandelbotsは、多くの企業が産業用ロボットを導入できるようにするために、ロボットプログラミングの障壁を低くすることを目指しています。

TracePenは、SteamVRトラッキングセンサーを搭載したペン形のデバイスと2つのSteamVRトラッキングベースステーションのセットです。

ベースステーションを設置し、ペン形デバイスをロボットに取り付けて初期設定を行った後、デバイスでロボットがそのタスクのためにたどる軌跡を簡単に描くことで直感的に動きを設定できます。

また、一度動きを設定すればロボットはその動きを記憶することができ、デバイスを搭載する必要もありません。

そのため、一つのTracePenさえあれば複数のロボットの動きを設定することができ、非常に低コストで高精度のロボットトラッキングシステムを導入することも可能になります。

Wandelbotsは2020年6月に3,000万ドルの資金調達を行い、TracePenの事業を拡大を目指しています。

まとめ

SteamVRというとどうしてもゲームを想像してしまいますが、実は他の産業への応用を最初から想定して一部のシステムが作られています。

今回ご紹介したWandelbotsのTracePenはSteamVRのトラッキングシステムを利用することによって、産業用ロボットのトラッキングを直感的で簡単に行うことができます。

しかも、非常に安価なので、大企業はもちろんベンチャー企業など資力に余裕がない場合でも導入のハードルが低いと言えます。

VRがあらゆる産業に活用でき発展に貢献していく可能性がある技術であることを改めて実感できるニュースですね。

参考:Company Raises $30M to Make Programing Industrial Robots Easier With the Help of SteamVR Tracking[Road to VR]








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情報提供元:VR Inside
記事名:「SteamVRのトラッキング技術でロボットの動きを簡単プログラミング!独の新興企業の試み