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Vertebrae、ARKitに対抗してWebベースのクロスプラットフォーム広告サービスを開始


海外メディアNext Realityは、クロスプラットフォームAR広告サービスを展開するVertebrae社を紹介した。



ネイティブAR広告か?WebベースAR広告か?


リリースが目前に迫っているiOS11には、リッチなモバイルAR体験を可能とするプラットフォームARKitが実装されている。本メディアでは、同プラットフォームがもつ豊かな表現力を証明するデモ動画をすでに多数紹介してきた。


このARKitには、ひとつの問題がある。同プラットフォームがリッチなAR体験を可能とするとしても、その体験ができるスマホはiOS11に対応したiOS端末(iPhone/iPad)に限られるのだ。周知のように、世界に普及したスマホの多くはAndroidであり、この多数派のスマホではARKitを活用したARコンテンツを体験できない。


同様の問題点は、Googleが先月発表したモバイルAR開発環境ARCoreにも当てはまるだろう。同プラットフォームはARKitに匹敵するリッチなAR体験を可能とするものも、ARKitとは反対に、iOS端末では同プラットフォームによって開発されたARコンテンツは体験できない。


Vertebrae社の挑戦


リッチなAR体験が可能となる代償に対応モバイル端末が限定される問題に対して、Vertebrae社は独自のソリューションを来月より展開しようとしている。そのソリューションとは広告コンテンツをWebベースで開発することによって、iOS端末とAndroid端末の両方に対応するうえに、VRとARの両方で広告を展開する、というものだ。


こうしたソリューションに関する概念図が、本記事トップ画像で掲げたものだ。


確かにWebベースであれば、プラットフォームが異なっていたとしても同一のコンテンツを展開することができる。だがしかし、そのようなクロスプラットフォームなAR広告コンテンツは、ARKitおよびARCoreに表現力が劣ってしまうのではないだろうか。


リッチなWebベースAR広告


以上のようなWebベースAR広告につきまとう問題を、同社は独自の開発環境を開発することで対処した。


こうした独自開発環境によって作られたAR広告には、顔認識機能と水平面トラッキング機能が実装されている。後者の機能を活用すると、例えばリアルな道路上にバーチャルな自動車をスマホカメラを通してAR表示させる、というようなAR広告を作ることができる。


同社CEOのVince Cacaceは、以上のようなソリューションに関して、次のようにコメントしている。


わが社が実現しようとしていることは、わが社の(Webベースの)AR広告があれば、リッチな広告のためにARKitのリリースを待つまでもない、ということです。


あるいは、わが社はiOS11のWeb機能を使ってARKitと同様のAR体験を可能としようとしているとでも言えましょうか?


同氏が主張する「ARKitと同等のクオリティのWebベースAR広告」に関するデモがないので、この主張を鵜呑みにすることはできない。そうはいっても、ARKitに比べて若干クオリティが劣るとしても、iOS端末とAndroid端末の両方で同一のAR広告を展開できるサービスは魅力的ではある。


既存のモバイルAR広告の展開


ARKitあるいはARCoreを活用していなくても、魅力的なAR広告を本メディアでは過去に紹介してきた。


「Star Wars」アプリ



Disney社は映画「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」のキャンペーンとして、同映画に関するAR体験が可能な「Star Wars」アプリを開発した。


同アプリのAR体験をするには、2017年9月1日から3日までDisney公認の店舗に置かれるキャラクター広告板を探して同アプリを起動後、その看板に「Find the Force」と印刷されたロゴをスマホカメラから認識する必要があった。


ロゴを認識すると、スマホディスプレイに同映画のキャラクターがAR表示されるようになる。このキャラクターのよこに並んで、写真や動画を撮影することができた。もちろん、撮影した写真あるいは動画は友だちとシェア可能だ。


以上のAR体験のほかに、同アプリから同映画に登場する新キャラクターの情報をチェックできた。


「日本放題®」



「日本放題®」は、日本の“食べる・遊ぶ・飲む・楽しむ”をテーマに、訪日台湾人へ旅行情報を提供するフリーマガジンのARアプリ版である。


同アプリでは、ARナビゲーションアプリ「PinnAR(ピンナー)」のAR画像認識とナビゲーション技術とのタイアップさせることにより、掲載店舗への直感的かつスムーズな送客を実現し、地域活性化に貢献している。


今後ARKitとARCoreが登場することで、モバイルAR市場の分断はより深刻なものとなる。この分断を解決するサービスやプロダクトの誕生には、多少の時間が必要であろう。


Vertebrae公式サイト

https://www.vertebrae.io/


クロスプラットフォームAR広告サービスを展開するVertebrae社を紹介したNext Realityの記事

https://mobile-ar.reality.news/news/vertebrae-standing-up-ar-ad-platform-for-arkit-arrival-0179789/


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