英語では、誰も話題にしたがらない厄介な問題のことを「部屋の中の象」というそうですが、猫に関するトラブルで、まさに「部屋の中の象」なのが、オシッコに関する悩みでしょう。

「何度言い聞かせても、枕カバーにオシッコするんんだよね。」

という悩みを持つ友人は、ついに枕カバーの上を、ぐるりとペットシーツで巻いて使うようになりました。そうです。猫の悩みは猫を叱っても無駄。このように飼い主さんの方から解決策を考える必要があるのです。

飼い主を悩ませる猫のオシッコトラブル。その原因の大半は猫のトイレにあると指摘する声もあります。

今回は猫に詳しい動物行動学者に聞いた、「絶対やるべし」という猫のトイレに関する7つのポイントをご紹介しましょう。

 

■猫の数プラス1個の猫用トイレを用意しよう


猫のトイレの基本、というとまずはコレ。猫の数プラス1個の猫用トイレを用意する、ということは、最低でも2個のトイレを家の中に設置してください。猫はとてもきれい好き。もしトイレが汚かったり、気に入らないと、トイレ以外の場所で粗相をします。

 

■猫用トイレは複数を適切な場所に設置しよう


この「適切な場所」というのがポイントです。誰に対して適切なのか?それはもちろん「猫」にとっての場所ですよね。

自分好みの美しいリビングに猫用トイレは置きたくない、という理由で、寒い玄関の隅にトイレを設置すると、猫はドアの開け閉めの音の大きさや、頻繁に人が出入りする不安からトイレを使わない可能性もあります。

猫が安心できる、静かな場所が猫のトイレを設置する適切な場所です。

 

■においのするものは使わない


人間の嗅覚受容体の数はおよそ5600万個ですが、猫の場合は2億個もあるといわれています。猫の嗅覚がどれほど敏感で重要な感覚かわかりますよね。

猫砂、猫のトイレの掃除用品、洗剤などは、できるだけ無臭のものがオススメです。一番良くないのは、猫のトイレの横に芳香剤を置くこと。

猫は自分のオシッコのにおいが染み付いた場所が縄張りです。他のにおいがプンプンするトイレだと嫌がって使わないかも知れません。

 

■猫砂は野生の猫の好みを参考にしよう


猫砂の感触は重要です。色、形、重さ、選ぶ基準を間違えていませんか?自分が好きだからと、自分基準で選ぶのは失敗のもと。

野生時代の猫は、サラサラした砂地や、柔らかくてほりやすい土の上で排泄をしていました。しかし現在の猫は室内で暮らすことに慣れ、柔らかい布やタオル地の感触を好むように変わっている、という意見もあります。

自分の愛猫の好みを知り、猫が喜ぶ感触の猫砂を用意してあげましょう。

 

■トイレの大きさは猫の体長の1.5倍がベスト


一般的に日本で市販されている猫用のトイレはサイズが小さ過ぎる、という人もいます。猫のトイレの理想的な大きさは、猫の体長の1.5倍以上がベスト。トイレのなかで、猫が向きを変えられ、たくさん猫砂を掘ることができる深さが必要です。

 

■トイレのカバーは外す


猫のトイレはすっぽりとカバーがかかるタイプのものが多く出回っています。なんとなく、

「猫は穴の中が落ち着く」

「トイレは個室の感覚が大事」

という意味があるのかもしれませんが、野生時代、猫は穴の中でオシッコをしていたわけではありません。

トイレカバーは繰り返し使ううちに汚れがついて悪臭の原因にもなりますし、長毛な猫の場合、カバーの側面に体が触れると静電気の原因になることも。

トイレはなるべく見えないようにしたい、という気持ちはわかりますが、猫にとっては必要はないかも知れません。

 

■最後に


猫のトイレは年々進化を遂げています。大きなドーム型の全自動猫トイレを見た時は、ついにここまで……。と思いましたが、この「全自動」はちょっと問題があるかも知れません。

なぜなら、猫のオシッコ、ウンチは猫の健康をチェックするための大事なバロメーターになるから。毎日掃除をすることで、

「今日は下痢気味だな、様子を見よう」

とか、

「オシッコの量が多くなった。動物病院で相談してみようか」

と猫の健康を観察することができます。猫は病気を隠したがる動物。そんな猫の素直は健康状態をチェックするのに、猫のトイレ掃除はとても重要です。全自動のトイレを使っている方も、時々猫の排泄物はチェックしてみてくださいね。

情報提供元:猫壱
記事名:「猫のオシッコトラブルの原因はトイレ!?猫のトイレに関する7つのコツ