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猫はキャットニップが大好き?キャットニップの正しい与え方や効能を解説!


キャットニップとは?

キャットニップ

bonchan/shutterstock.com

みなさんは”キャットニップ”というハーブをご存知ですか?

キャットニップはシソ科イヌハッカ属に属しているハーブで、葉の形状や香りがミントによく似ています。西洋では古くから使用されているハーブで、近年は日本でも徐々に浸透しています。日本では”キャットミント・イヌハッカ”とも呼ばれています。

この記事では、キャットニップの基本情報や猫への正しい与え方、効能などについて詳しく解説していきます。ではさっそくみていきましょう。

キャットニップの基本情報

キャットニップは、シソ科イヌハッカ属に属しているハーブです。葉の形状だけでなく、匂いもミントによく似ています。

・人が楽しめるハーブ
もともと古くから、欧米では料理のスパイスやサラダとしても使われており、現在でも人気のハーブのひとつです。

キャットニップには発汗作用や解熱作用があるので、風邪をひいたときやまた眠れない時の安眠効果として、ハーブティーに使われています。

・猫も楽しめるハーブ
キャットニップの人気は人間だけでなく、その名前の通り猫にも人気です。猫の場合マタタビと同じような効果がキャットニップにあるため、”西洋マタタビ”とも呼ばれています。そのため、キャットニップの入った猫用おもちゃもたくさん販売されています。

キャットニップには”ネペタラクトン”という成分が含まれています。猫がこの成分を嗅いだり食べたりして摂取すると、マタタビを摂取した後のようにより興奮状態になったり、気分が高まった状態になったりします。

また、キャットニップにはストレス解消効果やリラックス効果も期待されているので、ゴロゴロと転げまわることもあります。しかし猫によっては、キャットニップに全く反応をしない子もいるようです。

キャットニップの名前の由来

キャットニップは”猫が噛む”という言葉が名前の由来となっています。西洋では、猫が自ら好んで噛むハーブとして知られています。

キャットニップとマタタビの違い

猫ちゃんのストレス発散アイテムと言えばマタタビとキャットニップが知られていますが、両者にはどのような違いがあるのでしょうか?

マタタビはキャットニップよりも効果が強く、猫もキャットニップよりもマタタビの方に強い反応を示します。

実際、マタタビには中枢神経に作用する物質が豊富に含まれています。そのため、マタタビを大量に摂取したり長時間摂取し続けたりすると、呼吸困難や心肺停止などを招く危険性も潜んでおり、最悪の場合は死に至るケースもあります。

ですから猫の手の届く場所にマタタビを置いておくと、いつの間にか猫が大量のマタタビを摂取してしまうという危険性もあるので、管理方法や与え方には注意が必要です。

一方、キャットニップはマタタビと同じような効果があるものの、マタタビよりも効力が弱いので、猫が呼吸困難など危険な状態に陥ったケースは今のところ報告されていません。

しかしキャットニップの種子は危険です。キャットニップの種子を大量に摂取してしまうと呼吸困難などの中毒症が生じることもあるので、種子は与えないようにしましょう。

キャットニップの効能

マタタビよりも効能が若干弱いキャットニップですが、その分安全性も高いので安心して愛猫に与えることができます。では、キャットニップにはどのような効能があるのでしょうか?

猫がキャットニップに期待できる効能には興奮、ストレスの緩和、幸福感、活発・元気になるなどが挙げられます。マタタビほど強い作用はありませんが、中枢神経にも作用するので、キャットニップを与えると酔っぱらたようなリラックス状態の愛猫をみることができるでしょう。

また、爪とぎなどにキャットニップを香り付けして使うこともできます。さらにキャットニップには上記でも見たように、解熱作用や蚊よけなどの効果も期待されています。

猫がキャットニップを好む理由

キャットニップをなめる猫

Anna Hoychuk/shutterstock.com

キャットニップには”ネペタラクトン”という成分が含まれており、この成分を猫が食べたり噛んだりなどして鼻や口から摂取すると、体内でネペタラクトンが代謝されて”ネペタル酸”へと変化します。

つまり、ネペタラクトンを体内に摂取するとホルモンが分泌されて、そのホルモンが脳へ働きかけることで気分を高揚させることにつながるというわけです。

猫にキャットニップを与えるとどんな反応をする?

猫ちゃんによって反応には個体差がありますが、キャットニップを与えることで気分がハイな状態や興奮状態になったり、ゴロゴロと気持ちよさそうに転げまわったりする子もいます。

マタタビとは違いキャットニップには副作用がないので、正しい方法で与えるなら愛猫の身体に害を及ぼすことなく安心して与えることができます。

たとえばあまり遊ばなくて運動不足気味の子の場合、おもちゃにキャットニップのにおいを付けることで、喜んで遊んでくれるようになります。また、高齢や肥満気味の子にキャットニップを付けてあげるなら、においに反応し運動不足や肥満解消につながるでしょう。

キャットニップの正しい与え方

キャットニップを食べる猫

Tanya Plonka/shutterstock.com

キャットニップをどのように猫に与えることができるのでしょうか?市販されているキャットニップには、キャットニップそのものやスプレータイプ、粉末状タイプなどが用意されているので、目的や用途によって使い分けることができるでしょう。

・しつけに使う場合
愛猫のしつけのためにキャットニップを使う場合、爪とぎなどにキャットニップそのものやスプレーなどを振りかけることで、爪とぎの場所を覚えることにつながります。

・おもちゃに使う場合
愛猫がおもちゃに飽きてしまって見向きもしなくなってしまった場合、キャットニップのパウダーやスプレーを振りかけると、またおもちゃに興味を示してくれるようになります。

・ストレス解消に使う場合
キャットニップを直接与えるなら、猫のストレス解消につながります。そのままにおいを嗅がせたり、食べさせたりすることもできるでしょう。

その際、与える量に注意することは大切です。1回に与える適量は耳かき1杯分程度と言われていますので、適量を守りましょう。また、毎日与えるとキャットニップへの反応が薄くなってしまうので、1週間に1~2回程度与えることができるでしょう。

キャットニップを与える際に注意したいこと

キャットニップへの反応は、猫によってそれぞれ違います。猫の中には、キャットニップを嗅ぐことで攻撃的な反応を示す子もいます。

ですから多頭飼いをしているご家庭は、それぞれの猫がどのような反応を示すのかを把握しておくことはとても大切です。なぜなら、攻撃的な反応を示す子がほかの猫ちゃんを傷つけてしまう可能性があるからです。

キャットニップを苗から育ててみよう!

キャットニップは葉や花、茎などが袋詰めされているタイプやスプレータイプ、粉末状タイプに加え、苗から自分で育てることもひとつの方法です。

苗から育てる場合は、猫が食べても特に問題はないので室内で育てることも可能ですが、愛猫がいつも食べてしまって苗が全然育たない・・という場合は、猫の手が届かない場所で育てることができるかもしれません。

キャットニップを使っておもちゃを作ってあげよう!

キャットニップ入りのおもちゃは市販されていますが、ご自身で簡単に作ることもできます。準備すべきものはキャットニップ、使わなくなった靴下、そして針と糸です。

作り方はとても簡単で、乾燥させたキャットニップを使わなくなった靴下に詰めて、開いている口の部分を針と糸を使って縫い合わせるだけです。愛猫のために手づくりのキャットニップ入りおもちゃを作ってあげるのはどうでしょうか?


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