<広島0-4中日>◇11日◇マツダスタジアム
中日先発の柳裕也投手(30)が7回2安打無失点の好投で、チームの連敗を3で止めた。得点圏の走者は2回の連打で背負った1度だけ。無四球5奪三振の安定感を見せた。「1度良かっただけで得意気にはなりたくない。ずっと0-0の気持ちで投げました」。4月5日に同じ敵地で広島に勝ってから約1カ月、5試合ぶりの2勝目にも表情を緩めなかった。
前回4日のヤクルト戦(神宮)は2回途中4失点KO。2軍再調整も検討され、5日にはブルペン待機もした。もし、この日も結果を出せなければ…。窮地を脱した右腕を大塚投手コーチが熱烈ハグで迎えた。柳も「まだまだ取り返せていない。次もまた頑張りたい」と連続快投を誓った。
打力を買われ、プロ8年目で初の8番で出場。二塁打1本と1四球で応えた。立浪監督も「素晴らしい投球をしてくれた。中心でやってもらわないといけない選手。続けてもらいたい」と開幕投手右腕の逆襲に期待を込めた。【伊東大介】