犬をしつける大きな目的は人間社会で暮らせる犬にすることです。飼い主さんや犬はもちろん、周囲の人も快適に暮らすためには犬が「人間社会のルール」を知り、従う必要があります。楽しくトレーニングして身に着けることができるとしたらお互いにとって窮屈な時間ではなく、満足感や達成感を味わう時間になることでしょう。

どのようなトレーニングによってしつけるなら愛犬との信頼関係を築き、トラブルを未然に防ぐことができるのでしょうか。今回はポジティブトレーニングの効果と方法について取り上げてみたいと思います。

1.ポジティブトレーニングとは

元気な犬

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ポジティブトレーニングは「陽性強化」とも呼ばれ、犬を力で押さえつける強制法という手法とは異なり、犬を褒めて伸ばすしつけ方法です。褒めるというとちょっと難しいかもしれませんがポジティブの意味をそのまま使えば「肯定する」というのが伝わりやすいかもしれません。

犬の行動を「肯定」することでその行動を「良いもの・褒められるもの」と犬に覚えてもらい、良い行動の頻度を上げていこうというものになります。「褒める」手段は声かけ、スキンシップ、おやつなど犬が喜ぶものでモチベーションが上がるものが良いでしょう。

何か行動を起こした際に、タイミングよく「合ってるよ。いいよ」という合図を出してあげることで、犬は驚くほどのスピードで学習していきます。犬たちは褒めてもらうので楽しく学ぶことができ、飼い主さんもいちいち叱ることをせずに済むため双方にメリットがあるトレーニング方法と言えるでしょう。

2.ポジティブトレーニングの方法

どのようなトレーニングでもきちんとした方法を知らないのであれば、効果を十分に引き出すことができません。ポジティブトレーニングの方法にはどのようなことが飼い主さんに求められているのでしょうか。

1.タイミングよく褒める

可愛い二匹の犬

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「その行動が正解だよ」と犬に伝えるポジティブトレーニングは、犬を無理矢理行動させるのでありません。犬が自分からとる行動や人による誘導によって行なって欲しい動作などができたときに、タイミングよく褒めることで成立します。

例えば、お座りという動作も人が何も言わないのにトコトコとやってきてひょいとお尻を下す瞬間があります。そのお尻を下してお座りの姿勢ができた瞬間に、「お座り」という言葉とともに「いい子」「よし」などの肯定の言葉をかけて褒めてあげるようにしましょう。

犬は当初何を言われているのか分からないのですが、なにか褒められたということを理解することはできます。何度もこれを繰り返すと「お座り」をすると「いい子」と褒められる(おやつで褒めている場合はおやつがもらえる)と理解し、「お座り」と言えば飼い主さんの前ですぐに座るようになるのです。

2.目的の行動を引き出せない場合

おすわりする犬

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しかし犬も自我がある動物ですので、行なって欲しい動作をしてくれないこともあります。誘導でも目的の行動を引き出すことができない場合は、ちょっと待つ時間を作ったり、置かれている環境を目的の行動をしやすく設定することを試みてみましょう。

先ほどのお座りの場合もそうですが、興奮してはしゃいでいるときに「お座り」と伝えて座らないなんてことはよくありますよね。何度も伝えているのに飛びついたり、走り回ったりしてつい「ダメ」なんて口から言葉が出てきそうになることでしょう。ここが飼い主さんがグッと我慢しておくべきときになります。

何も言わずに待っていると、犬のほうが疲れたりして「あれ?」と思ったりしてちょこんと腰を下ろす瞬間があると思いますが、そのときはすかさず「いい子!」とおおげさに思えるくらい褒めてあげましょう。愛犬が飽きてきてやる気がなくなったと思っていても、よく観察しているならタイミングのいいときに褒めてあげることができるでしょう。

情報提供元:mofmo
記事名:「ポジティブトレーニングってなに?犬のしつけに役立てよう!