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もう一人じゃない。孤独に彷徨う狼犬が出会った真実のパートナー


 

保護された狼犬「シンダー」


アニマルコントロールの職員は、シンダーを初めて捕らえたとき「狼だ」と思いました。

彼の痩せた長身や硬い毛並み、丸い耳、琥珀色の瞳は、狼の特徴と一致したからです。

アメリカ アリゾナ州のフラッグスタッフあたりを、数週間うろついているのを目撃されたシンダー。

フェンス越しに民家の庭にいる犬と遊ぶ姿を目撃され、その痩せ方を気にした住人からエサをもらうこともありました。

しかし、誰も彼に触れるどころか、近付くことさえできなかったのです。
出典:https://www.thedodo.com/wolf-dog-soul-mates-2182331180.html

皆さんは、「wolf-dog(狼犬)」という存在をご存知ですか?

「シベリアン・ハスキーのことかな?」と想像する方もあるかと思いますが、狼と犬の混血のことを指す言葉です。

日本ではなかなか目にする機会もない狼犬ですが、アメリカでは時折、犬や猫と同じように保護されることがあるのです。

今回、周囲の住人の通報により保護されたシンダーも、狼の容貌を持っていました。

さらに、シンダーは過去に人との関わりがなかったせいか、非常に強い警戒心を持っていたのです。


姿は見え、その暮らしぶりを心配されながらも、人の接近を許さないシンダー。

「狼であっても犬であっても、少しでも幸せな暮らしを送ってほしい。」

シンダーを気にかける住人たちが、自分たちでは手に負えないと判断し相談したのが冒頭の、地域の動物の管理を請け負うアニマルコントロールでした。

住人の通報を受け、アニマルコントロールの職員は罠をしかけたのです。

シンダーは、保護された後に「Coconino Humane Association」の運営するシェルターへ送られることとなりました。
出典:https://www.thedodo.com/wolf-dog-soul-mates-2182331180.html

アニマルコントロールは、迅速な対応でシンダー捕獲に成功します。

しかし、狼のような見た目のシンダーであるからこそ、これからが本番とも言えました。

「狼なのか、狼犬なのか、狼のように見える犬なのか」

その正体の特定から、シンダーの今後の人生を組み立てる必要があったのです。

狼犬の持つ微妙な事情


保護された狼や狼犬については、アメリカの手続き上、複雑な事情が存在します。

シンダーが狼である可能性を踏まえて、「Fish and Game Department」が事態に介入しました。

しかしDNA検査の結果、シンダーは狼と犬の混血であり、州が介入する問題ではないことが分かりました。
出典:https://www.thedodo.com/wolf-dog-soul-mates-2182331180.html

もしシンダーが本当に狼であるならば、州の管轄において野生に返す必要がありました。

しかし、DNA鑑定により、狼犬であると判明したシンダーには、野生に返すという選択肢がありません。

それにより、彼の処遇は、より悩ましいものとなったのです。

シェルターは、シンダーを家庭で飼育することは非常に困難だと考えていました。

シンダーは、人間に恐怖を抱いていたためです。

そうは言っても、シェルターでシンダーを預かっていられる時間も、そう長くはありませんでした。
出典:https://www.thedodo.com/wolf-dog-soul-mates-2182331180.html

適切な里親を探したいけれども、それがシンダーと里親双方の幸せに繋がるかは分からない。

それに、じっくりと里親を探すための時間すら、確保することが難しい。

シンダーの今後について、シェルター職員たちは頭を悩ませていました。

そんな職員たちを尻目に、シンダーは更に彼らを困らせる事態を引き起こしてしまいます。

賢すぎる狼犬の抱える問題


シンダーが起こした困った事態、それは「脱走」でした。

DNA検査が行われた直後、シンダーはシェルターを脱走したのです。
出典:https://www.thedodo.com/wolf-dog-soul-mates-2182331180.html

そもそも自分がなんのために捕らえられ、狭い場所に閉じ込められているのかを理解していないシンダー。

その当然の行動として、自衛のために逃げ出そうとしたのです。


狼犬はとても賢い生き物です。

多忙なスタッフたちのわずかな隙を見つけて脱走するのは、お手のものだったでしょう。

その賢さゆえに、管理が難しい狼犬。

シンダーの扱いに手を焼いたスタッフたちは、専門機関へ協力を要請します。

シンダーを連れ戻したものの、早急により良い解決策が必要だと考えたシェルタースタッフらは、ニューメキシコの「Wild Spirit Wolf Sanctuary」に連絡を取りました。

狼や狼犬を保護している彼らで、シンダーを引き取ってもらえないかと相談したのです。

幸運にも「受け入れ可能」と回答を受けたスタッフ二人は、4時間をかけてシンダーを連れていったのでした。
出典:https://www.thedodo.com/wolf-dog-soul-mates-2182331180.html

専門機関へ送られることとなったシンダー。

その対応は、彼の人生の大きな転機となりました。


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そこでシンダーの人生を変える出会いが!

 
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