俳優の斎藤工さんが2月24日、東京都内で行われた、「齊藤工」名義で監督を務めた長編デビュー作「blank13」の全国拡大公開初日舞台あいさつに登場。斎藤さんは「本当に胸がいっぱいです。映画大好き少年がそのまま大人になったような人間なので、本当に夢のようです」と感慨深げに喜ぶと、「劇場が全然上映できる状況になくて、劇場が空かなくてほぼ1年待ったんですよ」と公開までの苦労を明かし、「でも今日から全国展開、これだけ広がっていくということが、本当に映画の夢を見ているという感じがします」と笑顔を見せた。

  映画は放送作家のはしもとこうじさんの実話を基にしており、主人公・コウジ役を高橋さん、コウジの彼女役を松岡茉優さん、母親役を神野三鈴さんが演じ、斎藤さん自身もコウジの兄役で出演。13年前に借金を残して失踪した父が余命3カ月で見つかるが、コウジらとの溝は埋まらないままこの世を去る。父の葬儀で生前親交のあった知人たちから思い出話を聞いたコウジは、父の意外な一面を知り、感情を変化させていく……というストーリー。3日からシネマート新宿(東京都新宿区)で先行公開されている。

 舞台あいさつには高橋さん、神野さん、リリー・フランキーさん、村上淳さん、永野さん、佐藤二朗さん、齊藤監督が出席した。
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