はじめに


美食の街・台北で、香港発の広東料理店として支持され続ける名店「糖朝」。すでに日本にも進出しているものの、実は中華圏でしか提供できないメニューが多数。台湾を訪れたなら、ぜひ本場中華の味をご賞味あれ。まもなくマンゴーの季節。超人気メニューのマンゴープリンは必食です!

素材にこだわり、味で勝負。長く支持される理由はそこに。


2004年のオープン以来、多くの海外セレブが来店。ローカルの間でも、ちょっとした会食に、カジュアルな飲茶タイムに、フレッシュなスイーツで涼を取りに……と、リピートされ、根強い人気を誇る「糖朝」。2012年の移転に伴うリニューアルにより、席数は何倍にもなり、ほとんど待ち時間なく入店できるように。オーナーのアンソニー氏は「昨今はSNSの浸透で、料理の見栄えを重視する傾向がありますが、我々は“気分を高め、食欲をそそる”という意味での美しさは保ちつつ、今まで以上に味の良さで勝負していきたいと考えています」と、メニュー構成に自信を見せます。ほぼすべての料理は厨房で手作りした自家製。オーナーが強力に推薦する、台湾でいただける人気メニューを紹介します。

厳選素材の持ち味が際立つXO醬炒め。


まずは、生のホタテの貝柱がどっさり盛られた「XO醬爆帶子」(ホタテのXO醬炒め/460元)。大ぶりの貝柱のプリップリの歯ごたえ、鼻に抜ける磯の香りがたまりません。スナップえんどうとパプリカは、一口噛んだ瞬間、そのジューシーさに驚くはず。また、食材が持つ甘みを引き出す辛みも絶妙。厳選素材の鮮度とクオリティの高さが実感できる一皿です。

定番から創作まで……バラエティ豊かな點心を召しませ。


オーナーが強力に推薦する、飲茶メニューがこちら。一番右が「抹茶流更沙包」(抹茶カスタード入り饅頭/1個120元)。抹茶で色づけした饅頭の中は、半熟のアヒルの塩卵で作った、まろやかなカスタードクリーム。蒸し立てのあつあつを頬張って。

隣は「雪影叉焼包」(チャーシュー入りメロンパン/3個130元)。日本語メニューにある通り、ホロッと焼いたメロンパンの中は濃厚な味付けのチャーシュー。ボリューム感がある一品なので、空腹時や男性にオススメです。

左上は、「黑松露鮮蝦焼賣」(黒トリュフ入りエビしゅうまい/3個150元)。高い技術を要するため、日本では提供できないのだそう。口の中でプリップリのエビが弾けます。

左下は「鮮蝦腐皮巻」(エビの湯葉巻き/150元)。こちらも、湯葉の違いから日本では再現できないメニューです。塩味を効かせたエビ、隠し味のイカを生の湯葉で巻き、一度焼いてからサッと揚げて仕上げたもの。一口目は、タレをつけずに磯の香りを楽しんで。

チーズ好きなら、きっとハマる珍味的スナック。


スナック感覚の「牛奶芝士捲」(ミルクチーズロール/100元)は、薄い揚げパンに似た生地で、牛乳とチーズのゼラチン固めを包んだもの。モチッとした餡の歯ごたえとサクサクの生地とのコントラストが楽しいメニューです。

口溶けよいマンゴープリン、生ジュースはマストオーダー。


「鮮芒果凍布甸」(マンゴープリン/130元)。こちらは、ほぼすべての日本人客が注文するという超人気メニューです。台湾産のマンゴーをふんだんに使い、濃厚かつまろやかな味わいに仕上げた柔らかプリンに、ごろっと大きなマンゴーをオン。1年を通していただけますが、夏期は採れたてのフレッシュマンゴーをトッピング。

そして、必ず注文してほしいのが、フレッシュジュース。特にオススメしたいのは、季節の果物のミックスジュース。南国を訪れた醍醐味を満喫できるおいしさ。おかわり必至なので、ここはピッチャーで頼んで、思う存分味わって。

また、台北101に立ち寄った際には、スタンドで販売中の「黑糖柴焼珍珠奶茶」(黒糖タピオカミルクティー)をぜひ。じっくり煮込むことで黒糖の風味が染み込んだタピオカと、黒胡麻、ピーナツ、クルミ、牛乳、隠し味に特製ヨーグルトを加え、どっしりした飲みごたえある仕上がり。巷のタピオカミルクティーを飲み尽くした台湾通であっても、忘れがたい一杯となるはず。


◆糖朝港式餐廳
住所:台北市忠孝東路四段197號2樓
電話:+886-2-2772-2889
※すべてのメニューに10%のサービス料が加算されます。


情報提供元: 旅色プラス