米国の第三者安全科学機関ULは、日本ガイシのニッケル亜鉛二次電池セル(型式名:CZTA100V2A01)に対し、UL 9540A(Test Method for Evaluating Thermal Runaway Fire Propagation in Battery Energy Storage Systems)規格に基づく試験を実施し、蓄電池分野における世界初のUL検証マークを発行した。

 ULは、独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)国際評価技術本部 蓄電池評価センター(NLAB)の協力の下、日本国内で客観的、かつ、科学的手法を用いて評価を行った。UL 9540Aに基づく試験を行った結果、日本ガイシのニッケル亜鉛二次電池セルは、表面加熱、過充電、過放電、釘差し試験において熱暴走や発火は不発生であることを確認し、UL検証マークを発行した。




 UL 9540Aのセルレベルの試験では、過酷な条件下におけるセルの挙動、並びに、熱暴走発生の潜在的可能性、すなわち、セルの危険な発熱、有炎延焼、および爆発に至る潜在的可能性を検証する。




 日本ガイシの代表取締役副社長・武内幸久氏は次のように述べている。「お客様に当社の製品を安心してご利用いただく上で、科学的根拠に基づき検証を行う第三者機関であるULの検証マークを取得したことは価値があり、蓄電池メーカーとして世界初のUL検証マークを取得したことは大きな喜びです。これにより、 お客様に自信をもって、当社の製品を採用していただけるものと確信しております」




 UL Japan代表取締役社長の山上英彦氏は「今日、電池および蓄電システムは産業、商業、一般消費者用に限らず、あらゆる用途で欠かせない製品となっています。性能要件を担保しながら、製品設計および技術革新を追求することは製造者にとっての永遠の課題と言えます。当社は技術の進歩を見据え、お客様と共に、さまざまな課題に取り組んでまいります」

Verified Markの対象製品

製品名称: ニッケル亜鉛二次電池セル (型式名:CZTA100V2A01)


製品特性等の詳細はこちら( https://verify.ul.com/verifications/274 )

情報提供元: MotorFan
記事名:「 UL 9540Aに基づく国内での試験実施と検証により、日本ガイシ製ニッケル亜鉛二次電池セルの性能を実証