■B48


シリンダー配列 直列4気筒


排気量 1988cc


内径×行程 82.0mm×94.6mm


圧縮比 11.0


最高出力 135kW/5000rpm


最大トルク 270Nm/1350-4600rpm


給気方式 ターボチャージャー


カム配置 DOHC


ブロック材 アルミ合金


吸気弁/排気弁数 2/2


バルブ駆動方式 ロッカーアーム


燃料噴射方式 DI


VVT/VVL In-Ex/○

 3/4/6気筒のガソリンとディーゼルをブロックや周辺技術まで共用するというBMWの新モジュラーエンジンシリーズ。このB48型2.0ℓ直列4気筒エンジンは、その中核をなすガソリンエンジンだ。おそらく、BMW車のなかでもっとも量販されるエンジンが、このB48だろう。




 従来のN20型よりロングストロークになったが、BMWが「TwinPower Turbo Technology」と呼ぶ、ツインスクロール・ターボ、燃料筒内直接噴射、可変バルブタイミング&リフトであるバルブトロニック、ダブルV A N O Sなど、BMWのガソリンエンジン技術のすべてを搭載している特徴は前型N20と同じ。




 B48もB38と同様に縦置き(B48B型)と横置き(B48A型)がある(もちろん、6気筒版のB58には横置き用はない)。ベーシックな320iが搭載するB48は135kW/270Nm。330iは、圧縮比を11.0から10.2へ下げ、過給圧を上げることで185kW/350Nmのパワースペックになる。かつて3シリーズの代名詞だった直列6気筒エンジンは、トップグレードの340iのみが搭載する。





ターボチャージャーは、ツインスクロールタイプ。直列4気筒エンジンの排気干渉を避けるためにエキゾーストマニフォールドからタービンハウジングへの流路が2分割(1/4番気筒と2/3番気筒)されているのがわかる。

BMWが先鞭をつけたノンスロットリング機構(可変リフト機構)であるバルブトロニックは新モジュラーエンジン・シリーズ全モデルに搭載。すべて直噴過給エンジンで、ついにBMWの乗用車からNAは消えることになった。

B48は縦置きのB48Bと横置きのB48A型がある。写真は横置きとなったX1に搭載されたB48Aエンジン。

下部にオイルポンプを駆動するギヤとチェーンが見える。シリンダーヘッドにはBMW得意のノンストットリング技術、バルブトロニックが採用されている。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 ドイツのエンジン屋・BMWが仕立てた4気筒