豊田合成の「大型樹脂ルーフ」が、2018年に販売予定のトヨタ自動車株式会社の燃料電池バス(FCバス)に採用された。

FCバスは2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて東京都を中心に100台以上が導入される予定であり、豊田合成も樹脂化による軽量製品の燃料電池車へ提供する。




樹脂ボディは金属製より軽い半面、強度が劣るという課題があったが、豊田合成は衝撃や熱への耐性を持ちつつ厚みを抑えて軽量化に寄与する樹脂材料を開発。さらに大型部品を一定の厚みで高精度に成形する技術を用いて樹脂ルーフを開発した。また本製品はFCスタックと高圧水素タンク上側に設置されるため、点検時などに開閉できる構造としている。




これまでも豊田合成はラジエーターグリルなど精密な大型樹脂部品を数多く開発・生産してきた。今後普及が見込まれる電気自動車(EV)や燃料電池自動車(FCV)では航続距離の延長が求められるなか、豊田合成は高分子系の専門メーカーとして培った樹脂の材料・成形技術を活かし、車体の軽量化ニーズに応えていく。

情報提供元: MotorFan
記事名:「 豊田合成の「大型樹脂ルーフ」がトヨタのFCバスに採用