京阪電気鉄道は、八幡市~男山山上駅間を結ぶ鋼索線・男山ケーブルをリニューアル工事に併せて車両デザインを一新、運転開始前の6月17日、報道陣に公開した。


18年ぶりに実施するリニューアル工事は安全性向上を目的としたもので石清水八幡宮への参道である男山ケーブルについては石清水八幡宮らしさを表現するデザインとした。





デザインコンセプトは「陽( 赤) の遣い」と「月(黄 )の遣い」

つるべ式ケーブルカーは「片一方が昇ると片一方が下がる」。対になる車両を「太陽と月」に見立てた。





外観デザインは「あかね」は太陽、「こがね」は月のひかりをイメージ、メタリックフィルムのラッピングでひかりの情緒感と神聖さを表現した。

愛称の書体は石清水八幡宮の田中恆清宮司に宮司に揮毫していただいたものを使用。

石清水八幡宮の社殿の朱と金、京阪特急伝統の赤 ・ 黄のツートンカラーの組み合わせをモチーフにしている。







内装デザインは赤と黄の色相 をモチーフに、扉 、座席を左右で切り替えるデザインとし、出入口方向の案内機能も考慮している。


扉の柄には石清水八幡宮のつがいの鳩と男山の青竹をイメージしたオリジナルの紋を配し、座席表地にはオリジナルの霞文様を採用した。





リニューアル工事に伴い、5月27日から6月18日までは代行タクシー輸送を実施し、6月19日より運転を再開した。









10月1日からは男山ケーブルを「石清水八幡宮参道ケーブル」に、駅名を「ケーブル八幡宮口」駅、「ケーブル八幡宮山上」駅へと変更し、併せて駅舎ファサードの美装化も行う予定となっている。

(取材協力:京阪電気鉄道)




情報提供元: Ex-Train
記事名:「 京阪電気鉄道、鋼索線・男山ケーブル車両デザインを一新 運転開始を前に報道陣に公開