小田急電鉄は、3月17日にデビューする新型特急ロマンスカー・GSE 70000形を営業運転開始前となる2月23日に報道陣向け試乗会を実施した。



試乗コースは喜多見電車基地を出発、成城学園前駅で折り返して唐木田車庫へ、唐木田車庫で外観撮影を行い、唐木田車庫から梅ヶ丘駅のルートであった。



喜多見車両基地を出発した試乗列車。



成城学園前駅で進路を変えて唐木田車庫へ向かう。



運転台への階段。



展望席は大型の一枚ガラスを採用、ガラスの取り付け角度と座席の位置、ガラスの両側にある支柱の位置と形状を工夫することにより前方の眺望を向上させた。



車両側面はVSEやMSEより約30センチ高い100センチとしたうえで窓の繋ぎ目を極力少なくした連続窓をすることにより風景を存分楽しめるようにしている。



座席はロマンスカーとしては最大幅となる47.5センチ座面幅を実現、座面の高さも44センチに設置、肘掛けにはノートパソコンも置けるテーブルを収納、座席肘掛部にコンセントを設置している。

車内照明は色温度が3000Kの暖色系LEDを採用。リラックスできる柔らかな空間を創り出している。



改良型ハンドル形電動車いす乗車に対応、4号車にゆったりトイレ、車いす対応席を設置した。



7両固定編成(ボギー車・編成長約142メートル)、編成定員は400名。



開発コンセプトである「箱根につづく時間(とき)を優雅に走るロマンスカー」をもとに新型ロマンスカー70000形の愛称として優雅さをあらわす「Graceful」を用いて「Graceful Super Express」を略して「GSE」と名付けた。



唐木田車庫で約2時間滞在後、試乗列車は出発した。





複々線区間を走行中、後部車両の展望席からの風景。



梅ヶ丘駅に到着した試乗列車新型特急ロマンスカー・GSE 70000形と特急ロマンスカー・LSE 7000形がすれ違った。



梅ヶ丘駅に到着、新型特急ロマンスカー・GSE 70000形報道陣向け試乗会を終了した。



今回の試乗会に鉄道写真家南正時氏も参加、新型特急ロマンスカー・GSE 70000形の乗り心地を体験した。



3月17日のダイヤ改正にあわせて新型特急ロマンスカー・GSE 70000形が新宿9時発「スーパーはこね5号」でデビューする。

(取材協力:小田急電鉄)



情報提供元: Ex-Train