一時は、というか正確にはずっと長い間、自分はざっくり言って「クルマ乗るならやっぱ輸入車(欧州車)に限るよね」というような価値観と美意識でもって生きてきた。生きてきたどころか、それ(輸入車)にまつわるあれこれを書くことを職業にしてしまったほどだ。まぁ中古車専門だったが。


国産車を好きになったが、我慢ならない点も多い



だが最近は、自身がスバルXVの新車を購入したことをきっかけに、すっかり国産新車党になってしまった。このところは「輸入車ももちろんステキだけど、もっと断然安い予算で買える国産車のほうがいいんじゃない?」みたいなことを考えていて、考えているだけでなく、そういった内容の文章を書くことを職業にしている側面すらある。


だがそんな自分も100%コンプリートリー国産車党になったわけではない。


あの値段であのクオリティのクルマと作れるのは素晴らしいことだと思うが(とくにスバルとマツダと最近のスズキ)、しかし国産車全般に「どうしても我慢ならない点」はいくつかある。以下、順を追って挙げてみよう。


1. なぜグリルとかをギラギラにするのだ?



たとえば、あくまで一例ではあるがスズキのソリオである。


輸入車党が多そうなCL CARS読者諸兄はあまり興味ないクルマかもしれないが、新開発の軽量高剛性プラットフォームを採用している、なかなか素晴らしいコンパクトハイトワゴンだ。


ある媒体で「ソリオの乗り味は初代カングーのそれに似ている!」と看破したら一部の読者からコメント欄で全否定を食らったが、自分はこの意見に自信を持っている。ソリオはカングーなのだ。


だが、フロントおよびリアのギラギラグリルがどうにもいけない。


初代カングーにも通じる部分がある素晴らしい大衆実用車なのに、なぜわざわざギンギラギンのグリル類を付けて、自らを「偉そう」「高そう」に見せたがるのだ? あんなことをしたって逆に安っぽくなるだけではないか。なかなか悪くない感じの和室6畳間に安手のシャンデリアを付けるがごとき愚行である。


非常にもったいない。あれさえなければ、わたしが言う「ソリオは初代カングーである」という意見ももっと受け入れられるはずなのだが。いや、わたしのことなどどうでもいい。あれさえなければソリオはもっとカッコいい大衆実用車になれるはずなのに、そうなっていないのが口惜しいのである。


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情報提供元: CL
記事名:「 国産車全般にどうしても我慢ならない点。多くの国産車の「オーディオレス仕様」について