秋は活動しやすい爽やかな季節です。味覚・スポーツ・読書の秋でもありますが、庭園・公園にお出かけする「散歩の秋」はいかがでしょうか?日差しを浴びて、自然に囲まれた庭園や公園を歩くのは、心身のリラックスにもつながり、ゆったり気ままに歩いていたら「!」と考え事に新たな妙案が浮かぶこともあるかも知れません。今回は中国地方の敷地広々な庭園・公園を4つご紹介いたします。

写真はイメージです


岡山後楽園(岡山県岡山市北区後楽園)

金沢県金沢市の兼六園、茨城県水戸市の偕楽園と共に、日本三名園のひとつに数えられる「岡山後楽園」は、園内を回遊して楽しむことのできる庭園であり、国指定特別名勝という国宝に並ぶ価値のある重要な文化財として国に定められています。おすすめの散策スポットは、まず、歴代藩主の居間として使用された「延養亭」。園内で最も重要な建物でしたが、戦災で焼失し、その後最上級の木材で復元されました。この場所からは園内外の景勝が一望できるそうです。そして、これから益々美しく色づく「千入の森(ちしおのもり)」。紅葉が美しく映える楓林は、古くから園内名勝の一つなのだそう。千入(ちしお)の意味は、何度も染めるという意味があるそうで、春の桜・夏の新緑・秋の紅葉・冬の雪景色のことを伝えているのでしょうか。

◆岡山後楽園

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岡山後楽園


縮景園(広島県広島市中区上幟町)

2020年に築庭400年を迎える広島市の縮景園。元和6年(1620年)に広島藩浅野氏初代藩主である浅野長晟が別邸の庭として造らせた池泉回遊式の大名庭園です。池の中央に架けられた「跨虹橋(ここうきょう)」は約240年前の太鼓橋で、優美な造りでありながら原爆の爆風にも耐えた強い橋なのだそうです。更に、跨虹橋を中心に見た東西南北の植栽や造形がそれぞれ異なるので、橋を渡るたびに違う景色が楽しめます。紅葉は11月以降が見頃となるそうですが、10月中旬まではヤマハギ・スイフヨウ・ミヤギノハギが見頃です。広島市内の中心部に位置し、広島駅からも徒歩15分程度と近いのですが、路面電車だと「縮景園前」下車で目の前に。広島を初めて訪れる方は路面電車を使うのも楽しいかも知れません。

◆縮景園

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縮景園


足立美術館庭園(島根県安来市古川町)

世界で注目される日本庭園が島根県安来市の足立美術館にあります。この庭園は「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」というアメリカの日本庭園・日本建築専門雑誌から16年連続の最高評価を受けています。このランキングは国内外の専門家が900ヶ所以上の庭園を訪れて格付けしているのだそうです。残念ながら、この庭園内を散策することは出来ませんが、美術館の中から作品とともに眺められるので、その贅沢な空間に身を置く価値が感じられると思います。創設者の足立全康氏は91歳で亡くなるまで、「庭園もまた一幅の絵画である」という信念のもとに、5万坪に及ぶ6つの庭園造りに心血を注いだそうです。庭園の広さからも想像できると思いますが、美術品、庭園の両方を鑑賞するにもなかなかの散歩時間、見応えがあることと思います。

◆足立美術庭園

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平和記念公園(広島県広島市中区中島町)

平成19年に国から名勝指定されている平和記念公園。日本人のみならず、世界から最も注目される公園の一つと言っても過言ではありません。広島市の中心的な繁華街として昭和初期まで賑わいを見せていましたが、昭和20年(1945年)8月6日に落とされた一発の原子爆弾によって瞬く間に破壊されてしまいました。その後、恒久の平和を願うその象徴として昭和30年(1955年)に周辺施設も含め完成となりました。平和記念公園の敷地内には世界遺産に指定された原爆ドーム、広島平和記念資料館など、たくさんの慰霊碑や祈念碑が点在します。悲しい出来事の記憶が刻まれたその地を散策すると、様々な思いに刈られますが、1500本もの植栽に囲まれ整備された美しい公園を、その足で歩き実際に目で見ることで、静かに平和を祈り日々の感謝が生まれることと思います。

◆平和記念公園

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<注意事項>

■写真はイメージです

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平和記念公園

情報提供元: tenki.jpサプリ
記事名:「 広々とした庭園・公園を散歩しよう!中国地方の庭園・公園4選