気象衛星ひまわりで雲の様子を確認すると、関東や東海などに雨を降らせている秋雨前線の雲が日本列島にかかっています。さらに日本列島の南には発達した雲の塊があります。これらの雲は今後、組織化して、大きな渦となり、3連休の日本列島を脅かす存在に。今後の動向に注意!



●他国の描いたシナリオ(進路予測)


上図は、ヨーロッパの気象機関のモデルをもとに表現した、沖縄の南の海上にある熱帯低気圧の進路予想です。複数の進路があるのは、モデルの計算式に少しずつ異なる初期値を投入して複数の計算を行っているからです。この手法を使うことで、取り得る誤差の範囲や傾向を見ることができます。

この図から読み取れる事項をまとめました。(多少のブレを考慮)

・今週後半(20日(金)~21日(土))に沖縄周辺に接近し、九州の西の海上を北上。

・3連休の後半(22日(日)~23日(祝))に対馬海峡から朝鮮半島を通過。

・日本海へ進んだ後も急速に弱まらず、23日(祝)~24日(火)に北海道や東北に接近することも。

※22日頃には熱帯低気圧の西側に寒気が流れ込み、温帯低気圧化する可能性あり



先日の台風15号の上陸で、今も大きな影響が残っている関東(千葉県)は接近の可能性は低いとみられますが、油断はできません。


●3連休初日 関東で再び大雨のおそれ


上図は21日午前9時の予想天気図です。熱帯低気圧はあす19日までに台風に発達し、21日には沖縄にかなり近づく見通しです。一方、関東から山陰にかけては秋雨前線が停滞します。台風周辺の非常に湿った空気が秋雨前線に流れ込み、活動が活発になるとみられます。台風から離れていても3連休中は大雨に対する注意・警戒が必要です。


情報提供元: tenki.jp日直予報士