関東も13日(木)は1週間ぶりの晴天に。ただ、晴天は長続きせず、今週末は再び広く雨で、雨脚の強まる可能性も。



●続く梅雨空


梅雨入りしたものの、すぐに晴れ間が戻る年もありますが、今年は関東では7日に梅雨入りしてから、曇雨天が続いています。東京都心や千葉市、宇都宮市の日照時間は7日以降、3時間未満の日が続いています。9日(日)など、北東の風が吹いて、梅雨寒となった日もありました。

梅雨には「陰性型の梅雨」、「陽性型の梅雨」があります。「陰性型の梅雨」とは雨や曇りの日が長く続き、気温は低めとなります。一方、「陽性型の梅雨」とは雨が激しく降ったかと思うと強い日差しが照りつけるなど変化が大きく、気温も高めです。一般的に西日本では陽性型が現れやすく、東日本や北日本では梅雨の前半に陰性型、後半に陽性型が現れやすいとされています。

近年この傾向はあまりはっきりしない年もありますが、今年の関東はこのところ「陰性型の梅雨」といえそうです。例えば沿岸部の銚子市では、8日から11日にかけて、日照時間は2時間未満、北または東よりの風が吹き、最高気温は20度に届かない日が続いていました。銚子市でも6月前半で2日以上、このような条件にあてはまるのは2014年以来となります。


●13日(木)は久しぶりの日差し


13日(木)は高気圧に覆われて、関東も日中は広く晴れるでしょう。1週間ぶりにたっぷりの日差しが降り注ぎそうです。洗濯などで貴重な日差しを有効活用して下さい。最高気温は、東京都心で27度と5日ぶりに夏日になるでしょう。前橋など内陸部では29度くらいまで上がって、真夏日一歩手前の暑さに。日中は半袖が良さそうです。


●今週末は天気下り坂


ただ、晴天は長続きしないでしょう。14日(金)は午前中は晴れますが、次第に雲が増えてきそうです。15日(土)から16日(日)は梅雨前線上を低気圧が進むでしょう。湿った空気が流れ込み、関東は断続的に雨が降りそうです。特に15日(土)は雨脚が強まり、雨量が多くなる可能性もあります。北東の冷たい風が吹きつけて、気温の上がり方も鈍くなり、梅雨寒になるでしょう。気温の変化も大きくなりますので、体調管理にもご注意下さい。

18日(月)以降は晴れ間もでますが、19日(水)以降は梅雨前線がまたジワリと北上してきそうで、次第に梅雨空となりそうです。


情報提供元: tenki.jp日直予報士