週末にかけての北海道は晴れ間の出る日が多く、内陸では夏日になる日もありますが、朝の冷え込みは強まりそうです。しかし、そのお蔭で確率の上がるものがあります。それは、ズバリ雲海!秋の雲海で運試しをするもよし、予報でチェックしてから出かけるのもオススメです。


●雲海に会える条件は?


雲海の人気スポットの一つ、上川地方の占冠村にある「星野リゾート トマム」の雲海テラスを例に雲海が発生する気象条件を説明します。

夏の北海道の太平洋側は、南から暖かい空気が流れ込み、低い雲(海霧)が発生しやすくなります。そして、この低い雲が日高山脈を越えてトマムに流れ込むと「太平洋産雲海」が発生します。

しかし、夏だけではなく、秋でも雲海に出会えるチャンスがあります。その一つが朝に晴れて風が弱い時に発生する放射冷却による「トマム産雲海」です。また、天気が悪い時や、これから悪くなる時に発生する「悪天候型雲海」もあります。

朝晩に空気がひんやりし秋風を感じるようになると、道民の皆さんは、ついつい「もう寒くなるのか・・・」とブルーになる方もいらっしゃると思います。しかし、四季折々の自然の移り変わりを楽しみましょう。


●雲海に会えるかで運試し派? 予報を参考にする堅実派?


雲海は早朝に発生するため、早起きを無駄にしたくないという方は事前に予報をチェックするのもオススメです。

雲海テラスが人気の「星野リゾート トマム」ではHPで前日の15時頃に翌日の雲海予報(日本気象協会協力)を発表しています。

この時、合わせてチェックして頂きたいのが気温です。トマムは標高1088mで、山の上ですので防寒対策が必要です。15度以下で厚手の上着や薄手のダウンジャケット、12度以下では厚手のダウンジャケットやジャンパー、手袋が欲しくなるでしょう。


●この秋、2つの新展望スポットも誕生


9月12日には、2つの新展望スポットが誕生予定です。

まず一つは、地上から最大高さ約8mの所に設置された「Cloud Pool(クラウドプール)」です。子供の頃、雲の上を歩いてみたいなぁと思ったことがある方にはピッタリかもしれません。ハンモックのようになっていて、ふわふわの雲を歩いているような雰囲気を楽しめそうです。

もう一つは、自然の地形を生かして設置された「Contour Bench(コンターベンチ)」です。等高線をイメージしており、変化する雲に合わせて座る場所を変えると、様々な高さや角度からの雲海を楽しめそうです。

雪が降るまでに、これからは雲海の他にも各地で紅葉や、北海道ならではの秋の味覚が楽しめます。毎日の天気予報を参考に、皆さんも楽しいレジャープランを立ててみて下さいね。

情報提供元: tenki.jp日直予報士