2020年9月16日

武蔵野美術大学 美術館・図書館



 

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 武蔵野美術大学 美術館・図書館は、民俗資料室ギャラリー展示28「紙・木・藁にみる祈りの造形」を開催します。民俗資料室所蔵の自然素材で作られた祈りに関する民俗資料約100点の展示と合わせて、お祝い事の熨斗を飾る水引の結び方を体験できるミニコーナーを設置します。こうした縁起物は近年、住環境の変化に伴い、飾られることも珍しくなり、また、過去に作られたものは役割を終えるとお焚き上げなどで自然に還されたため、実物を目にすることが少なくなりました。本展は、先人たちが自然素材を使って工夫しながら生み出した奉納物の造形美や、手作りの独特の温もりを感じ取り、暮らしを彩ってきた祈りの造形に触れる機会となります。

 



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展覧会概要

民俗資料室ギャラリー展示28「紙・木・藁にみる祈りの造形」

会期:2020年10月26日(月)〜12月19日(土)

   ※会期などは変更になる場合があります。

会場:武蔵野美術大学13号館2階 民俗資料室ギャラリー

開室時間:10:00–17:00

休室日:日曜日  入室料:無料

主催:武蔵野美術大学 美術館・図書館  https://mauml.musabi.ac.jp



本展の見どころ

 日本では古くから季節の儀礼や祝事に合わせて、その時々に手に入る自然素材を使って神仏に祈りを捧げるための奉納物が作られてきました。紙や木、藁などは身近にある手に入りやすいありふれた素材ですが、うまく組み合わせることで作り手はそれぞれの祈りに合わせた造形物を作り出してきました。

  例えば年明けの正月には、新年がいい年になることを願って年神さまを家に招き入れるために、門松やしめ飾りが飾られます。そして元日から松飾りを片付けるまでの期間である「松の内」が終わって年神さまが帰るのに合わせて、小正月に「どんど焼き」などのお焚き上げでこうした飾りは焼かれます。他の行事でも春の雛祭りにつながる流し雛、夏の盆棚、秋の酉の市の熊手などが生活の四季を彩ってきました。

 特別な日に神仏を迎えては送り出すという繰り返される営みに沿って、役割を終えた祈りの造形物も時期が来ると自然に還すというのは、多くの神仏に祈りを捧げる日本文化ならではの形です。住まいや生活習慣の変化に伴い、今では祈りの造形物が作られることも少なくなり、また、現存する過去の奉納物は限られるため、実物を見られる機会は減りました。本展は、これら祈りに関する民俗資料を通して先人たちの暮らしを捉え直します。



 

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民俗資料室について

本学で民俗学を教えていた宮本常一名誉教授(1907~1981)の指導により、全国から収集された資料が民俗資料室のコレクションの始まりです。主に第二次世界大戦前から高度経済成長期までの間に、人々が自然素材を使って暮らしの中で生み出し、使い続けてきた民俗資料(いわゆる民具)を約9万点収蔵しています。今では新素材に置き換えられるなど、時代とともに失われつつある民俗資料を通して当時の生活文化を紹介する展覧会を年1、2回開催しています。



情報提供元: PRワイヤー
記事名:「 民俗資料室ギャラリー展示 28 「紙・木・藁にみる祈りの造形」を10月26日から開催