13日の香港市場は値上がり。主要51銘柄で構成されるハンセン指数が前日比428.22ポイント(1.49%)高の29222.10ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が207.22ポイント(1.83%)高の11519.79ポイントとそろって反発した。売買代金は1067億5700万香港ドルとなっている(12日は1048億2500万香港ドル)。

NYダウの連日にわたる高値更新で投資家のセンチメントが上向く流れ。中国本土・香港株式市場間の相互取引を通じた取引で、本土投資家による香港株の大幅買い越しが足元で続いていることもポジティブ材料だ。本土株が後場に入りプラス転換するなか、香港の各指数は引けにかけて上げ幅を広げている。

ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの上げが目立つ。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が5.7%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が5.1%高で引けた。時価総額上位の銀行株は、中盤から一段高。中国建設銀行(939/HK)が4.4%、中国工商銀行(1398/HK)が3.3%、中国銀行(3988/HK)が2.7%ずつ上昇した。

中国空運セクターも高い。中国国際航空(753/HK)が8.2%、中国東方航空(670/HK)が3.2%、中国南方航空(1055/HK)が2.8%ずつ値を上げた。

農業関連セクターも物色される。窒素系肥料メーカーの中海石油化学(チャイナ・ブルーケミカル:3983/HK)が5.6%高、肥料販売で中国最大手の中化化肥HD(サイノフェルト:297/HK)が4.4%高で引けた。農業・農村政策を協議する「中央農村工作会議」が近く開催される——と伝えられたことが刺激材料となっている。

半面、携帯端末関連の銘柄群はさえない。光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が2.6%安、小型電子部品メーカーの瑞声科技HD(AACテクノロジーズ・ホールディングス:2018/HK)が1.2%安、液晶ディスプレイ・電子製品メーカーの信利国際(732/HK)が2.1%安とそろって続落した。舜宇光学科技が発表した11月の月次統計で、スマートフォン向けなどの部品出荷数が前月から減少したことを引き続き売り材料視している。

本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.68%高の3303.04ポイントで取引を終えた。銀行株が反発。空運株や消費関連株の上げが目立った。ITハイテク関連株やバイオ医薬関連株、素材株、自動車株、インフラ関連株の一角なども上昇している。

【亜州IR】




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情報提供元: FISCO
記事名:「 13日の香港市場概況:ハンセン1.5%高と反発、H株銀行セクター急伸