米国株式市場は大幅下落。ダウ平均は546.80ドル安の33843.92ドル、ナスダックは63.86ポイント安の14448.58で取引を終了した。週次失業保険申件数が予想外に増加したほか、与野党が債務上限の引き上げで合意できず、政府機関閉鎖に陥る可能性が警戒され寄り付き後、下落。下院公聴会においてイエレン財務長官やパウエルFRB議長が債務上限が引き上げられなければ深刻な事態をもたらすと再度警告したため投資家心理がさらに悪化し、下げ幅を大きく拡大した。引けにかけ、上下院が暫定予算案を可決し府機関閉鎖が回避されたが月末・四半期要因で一段安となった。セクター別では半導体・同製造装置が上昇した一方で、資本財が下落。

製薬会社のメルク(MRK)はアクセレロン・ファーマ買収で合意し、堅調に推移した。宇宙旅行ビジネスを行うヴァージン・ギャラクティック(SPCE)は連邦航空局(FAA)から運航再開が承認され、上昇。小売りのベッドバス・アンド・ビヨンド(BBBY)は長引くサプライチェーン問題や新型コロナのデルタ株流行が売り上げに影響し通年の見通しを引き下げ大幅安となった。中古車販売のカーマックス(KMX)は在庫不足が影響し、予想を下回る決算が嫌気され、下落。百貨店のコールズ(KSS)はアナリストによる投資判断引き下げで、下落した。

投資家の恐怖心理を示すVIX指数は24.71まで上昇した。

Horiko Capital Management LLC

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情報提供元: FISCO
記事名:「 NY株式:NYダウ546ドル安、債務問題や四半期末要因が重し