12日のドル・円相場は、東京市場では106円97銭から106円36銭まで下落。欧米市場でドルは106円65銭から106円32銭まで下落し、106円40銭で取引終了。

本日13日のドル・円は、主に106円台前半で推移か。2月の米消費者物価指数の発表を控えて様子見姿勢が広がる中、全体的に動意薄の展開となっている。日経平均株価の動きを手掛かり材料に106円台半ばでもみ合いとなりそうだ。

前週末に発表された米雇用統計で平均時給の伸びの鈍化を示す内容となったことを受けて、米利上げペースが加速するとの観測はやや後退。また、鉄鋼とアルミニウムの米輸入制限をめぐる世界的な貿易摩擦への懸念を背景に、ドルの売り圧力が強まっている。また、学校法人「森友学園」への国有地売却に関する決裁文書の書き換えをめぐり、麻生副総理兼財務省の続投が明らかとなった一方、野党からは内閣総辞職に値するとの声も上がるなど安倍政権の今後の先行き不安が意識されており、リスク回避目的の円買いも根強い。

日本時間夜に2月の米消費者物価指数の発表を控えて模様眺めムードも広がっている。本日の東京市場は、主に106円台半ばを挟んだ水準で推移すると予想されるが、森友学園をめぐる問題で進展があった場合は、リスク回避目的の円買いが強まる可能性がある。





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情報提供元: FISCO
記事名:「 今日の為替市場ポイント:日本の政治不安でリスク回避の円買いも