株式会社パテント・リザルトは2018年6月14日、独自に分類した鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界の企業を対象に、2017年の特許審査過程において他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界 他社牽制力ランキング2017」をまとめ、ランキングデータの販売を開始しました。

この集計により、直近の技術開発において競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。

1位住友電気工業の最も引用された特許は、「コイルユニット及び非接触給電システム」に関する特許(特願2012-033594)で、後発の特許9件の審査過程で拒絶理由として引用されており、企業別には矢崎総業(5件)、トヨタ自動車(4件)となっています。このほかには「アース端子」に関する特許(特願2001-377535)や、「電池モジュール」に関する特許(特願2011-038696)などが引用件数の多い特許として挙げられます。
2017年に、住友電気工業の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は矢崎総業(174件)、次いで三菱電機(79件)、フジクラ(73件)と続いています。

2位新日鐵住金の最も引用された特許は、「工場設備内における点検支援装置」に関する特許(特許第5037732号)や、「軸受粗成形品の製造方法」に関する特許(特許第5067120号)など全5件で、後発の特許5件の審査過程で拒絶理由として引用されています。このほかには「管状品の内表面検査方法」に関する特許(特願2009-068668)が引用件数の多い特許として挙げられます。
2017年に、新日鐵住金の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業はJFEスチール(219件)、次いで神戸製鋼所(61件)、日新製鋼(38件)となっています。

3位日立金属の最も引用された特許は、「電界効果トランジスタおよび電界効果トランジスタの製造方法」に関する特許(特許第5503667号)で、半導体エネルギー研究所の特許6件の審査過程で拒絶理由として引用されています。このほかには「高周波回路、高周波部品及び通信装置」に関する特許(特許第4618461号)や、「積層部品及びこれを用いたモジュール」に関する特許(特許第4509186号)などが引用件数の多い特許として挙げられます。
2017年に、日立金属の特許によって影響を受けた件数が最も多い企業は住友電気工業(46件)、次いで三菱電機(28件)、フジクラとTDK(共に23件)となっています。

本分析の詳細については、「鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界 特許資産規模ランキング2017」にてご覧いただけます。

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情報提供元: Dream News
記事名:「 【鉄鋼・非鉄金属・金属製品業界】他社牽制力ランキング2017 トップ3は住友電気工業、新日鐵住金、日立金属