• X1 25PROの生産を開始:新モデルのデザインをフォームネクストで展示し、顧客への納入は年内を予定


  • 比類なき素材柔軟性:認定金属素材6種以上やセラミックなどの3D印刷が可能


  • 特許取得済みのトリプルACT技術を採用:独自のアドバンスト・コンパクション・テクノロジーが業界屈指の密度と再現性を実現


  • 3D印刷によるツーリングを生産で利用:X1 25PROの本体パネルは、エックスワン製システムで生産したツーリング上に真空成形

米ペンシルベニア州ノースハンティンドン--(BUSINESS WIRE)--(ビジネスワイヤ)-- ザ・エックスワン・カンパニー(Nasdaq:XONE)は本日、金属3DプリンターX1 25PROの生産モデルをフォームネクスト2019で世界に披露すると発表しました。このプリンターは、当四半期より顧客向けに出荷を開始します。




この新しいバインダージェット方式システムを、本日より11月22日(金)までドイツのフランクフルトで開催される世界有数の付加製造イベントのフォームネクストでご覧いただけます(ホール12.0、ブースC21)。X1 25PROのコンセプト版は6カ月前にデトロイトで開催されたRAPID + TCTイベントで初めて紹介した後、顧客からの意見に基いて設計改良を数回行いました。



エックスワンのジョン・ハートナー最高経営責任者(CEO)は、次のように述べています。「エックスワンのチームは、当社の金属3D印刷ソリューションの生産モデルを市場で提供すべく、これまでになく迅速に取り組んでいます。それは当社がバインダージェット技術で実現した驚異的な進歩の成果を、お客さまが活用してくださることに、大きな喜びを感じているからです。製造分野のお客さまは、当社システムがわずか数年前と比べてできるようになったことを、ぜひ改めてご確認ください。当社の持続可能な製造システムは、多くの業界の生産要件を満たすか上回る密度と立体精度を実現できます。」



X1 25PROの造形サイズは400 x 250 x 250mm(15.75 x 9.84 x 9.84インチ)のため、現在生産されている大半の金属部品に十分対応できる大きさです。この新システムは、エックスワンの拡大し続ける金属3Dプリンター製品ファミリーでは中型モデルと位置付けられており、セラミックの3D印刷も行えます。



エックスワンのエントリーレベルのInnovent+®プリンターは、世界中で研究、設計、小型部品製造に使用されています。最近発表されたバインダージェット方式マシンのX1 160PRO™は、造形サイズ800 x 500 x 400 mm(31.5 x 19.7 x 15.8インチ)に対応し、特大サイズ部品の製造向けに設計しており、2020年後半に出荷の予定です。



高品質の金属3D印刷



X1 25PROは、さまざまな金属、セラミック、複合微細末をバインダージェット方式で印刷できます。これは主として、エックスワンならではの特許取得済みトリプル・アドバンスト・コンパクション・テクノロジー(ACT)の成果であり、この技術は造形範囲全体で一貫した部品の密度と再現性を実現する上で非常に重要です。



現時点でX1 25PROは、ステンレススチール316L、304L、17-4PHを含め、エックスワンの厳格な認定プロセスを経た6種以上の金属素材を印刷できます。さらに、インコネル718や625など、迅速に認定を進めているベータ素材の3D印刷にも対応しています。金属素材が認定を取得するには、3D印刷と焼結の両方で、再現可能な望ましい性能を発揮できなければなりません。



バインダージェット方式は成熟した3D印刷手法で、インクジェットヘッドが粉体の極めて薄い層に結合液を印刷し、1層ずつ部品を造形します。エックスワンのトリプルACTは、バインダージェット方式で金属粉を完璧に印刷しようとする際に困難を極める課題の1つに対処します。それは、平均粒子サイズ(D50)が9ミクロンという超微細な粉を吐出・拡散し、均一に圧縮成形するという課題です。このような粉体は凝集力があるため固まりやすく、吐出が困難です。エックスワンの技術はこの課題を克服します。詳細については、www.exone.com/tripleACTをご覧ください



エックスワンは、金属バインダージェット方式3D印刷において幅広い経験を有しています。当社は1998年に世界初の商用金属バインダージェット・システム「RTS-300」を発表し、以後数年ごとに新しい金属プリンターを発表してきました。世界各地で導入されている当社のバインダージェット方式プリンターシステムの約半数が、金属3Dプリンターです。また、ピッツバーグ郊外の本社で金属バインダージェット方式の印刷製造施設を10年以上操業し、年間50万個を超える部品を生産しています。



3D印刷による本体パネル



新しいX1 25PROは18枚の本体パネルを採用しています。これらのパネルは、エックスワンの技術を使って3D印刷したツーリングの上に真空成形されています。



まずオハイオにあるHumtown Productsが、エックスワンの3Dプリンター S-Max®を使い、ツーリングを砂で3D印刷しました。そして、それらのツールを同じくオハイオにあるCatalysis Additive Toolingに送り、砂で造形した部品を再利用可能なツーリングに変える専有的なコーティング剤で処理しました。そこからツールを真空成形の施設に送りました。



RAPID + TCTで展示したX1 25PROコンセプト版のために作成した最初の本体パネルは、わずか6週間で設計から完成までこぎつけました。最終製品版は何度か設計修正を行い、最終スキンを生産するためのツーリングは4週間以内に完成しました。



エックスワンのリック・ルーカス最高技術責任者(CTO)は、次のように述べています。「スチールツーリングの場合、10倍高額で、生産には6カ月から1年かかっていたでしょう。当社独自の3D印刷技術を活用して、当社パートナーと協力することで、新しい部品と再設計した部品を短期間で製造できました。エックスワンのチームは迅速に高品質の成果を実現できるよう、独自の3D印刷によるツーリングソリューションを提供していますが、真空成形ツーリングはほんの一例です。」



エックスワンについて



エックスワンは、産業顧客向けに3D印刷機、3D印刷製品、素材、およびサービスを世界規模で提供する企業です。エックスワンの事業は主に3D印刷機の製造・販売と、導入されている3D印刷機を利用した顧客のための仕様指定製品の印刷で構成されます。エックスワンの印刷機は直接印刷と間接印刷に対応しています。直接印刷は部品を製造するもので、間接印刷は部品を製造するためのツールを作成するものです。エックスワンでは、エックスワン・アドプション・センター(EAC)のネットワークを通じて顧客のための製造前共同作業と印刷製品を提供しています。エックスワンは、消耗品や交換部品などの関連素材、および3D印刷機の購入者が製品を印刷する上で必要なトレーニングや技術サポートといった他のサービスも提供しています。さまざまな産業用素材に対応する印刷力と、業界をリードする出力体積(造形ボックスサイズと印刷速度で測定)によって、エックスワンは産業顧客のニーズに応えられる独自の位置づけを獲得していると考えています。詳細情報については、www.exone.comをご覧ください。



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情報提供元: ビジネスワイヤ
記事名:「 エックスワンが金属3DプリンターX1 25PRO™の生産モデルをフォームネクストで披露