そろそろ梅雨もあけ、本格的な夏がやってきます。
久々にエアコンをつけようと思ったら壊れていた、あるいは冷房があまり効かなくなったから買い替えたいと考えている人も多いのではないでしょうか。

今回は、エアコン買い替え時によくあるトラブルと回避方法を解説。
さらに、「エアコンはこまめにオンオフとつけっぱなしとどちらが省エネ?」など、気になる疑問を専門家にリサーチしました。

エアコン買い替えの4分の1で設置時にトラブルが発生
エアコン購入後、設置に問題があった割合は2013年の18%から2019年は25%と増加。最悪なケースでは商品交換し、設置がさらに1〜2週間遅れてしまうこともあります。
販売店で購入相談するときに、これからご紹介する3つのポイントを伝えればトラブル回避に役立ちます。

■POINT1:室内機のサイズと専用コンセント形状を確認
購入後の設置トラブルを防ぐためには、設置場所の事前確認が重要です。

・室内機と専用コンセントを含めた設置環境、型式表記、専用コンセントの形状を写真に収める。
・室内機の設置スペースが狭いとわかっている場合は室内機と天井や壁、カーテンレールとの隙間も含めて計測している様子を写真に収める。

■POINT2:室外機のサイズと設置環境を確認
室外機の設置環境を把握すると、現状の場所に購入した室外機を設置できるか判断でき、工事代を含めた費用の全体像がつかみやすくなります。

・室外機の設置環境を写真に収める。
・室外機の設置スペースが狭いとわかっている場合や上位機種へ買い換えの場合は室外機と壁とのスペースを含めて計測している様子を写真に収める。

■POINT3:お部屋の間取りを確認
お部屋の広さだけでなく、間取りに合ったエアコンを選ばないとパワー不足が起こり、「なんだか冷えない」というトラブルに加え、電気代が余計にかかります。

・お部屋の状況を写真に収める。もしくは間取りと環境(吹き抜けやハイサッシの有無)をメモする。

【専門家取材】エアコンの気になるQ&A
今回は、三菱電機株式会社 霧ヶ峰 広報担当 鳥海 采(とりうみ あや)さんに、エアコンに関するよくある疑問について取材しました。
■エアコンはこまめにオンオフではなく、「つけっぱなしのほうが効率が良く省エネになる」ってホントでしょうか?

「エアコンは室内温度と設定温度の差が大きいほど多くの電力を消費します。
お部屋が十分に冷えたときはこまめな運転オンオフよりも設定温度を上げることや、短時間の外出であればつけっぱなしのほうが消費電力を抑制できる場合があります。
ただし、長時間使わないときは消したほうが良いでしょう」(鳥海さん)

■エアコンを買い替えるべき年数の目安はどれくらいでしょうか?

「年数の目安は特に指定はありませんが、運転していて冷えや暖まりが悪いと感じるようになったらお買い替えを推奨致します」(鳥海さん)

■壁にエアコンダクト用の通気口がない場合も、エアコンの設置は可能でしょうか?

「壁穴を設ける工事をすればエアコンを設置できます。その上で、室外機の設置が必要です」(鳥海さん)
■新型コロナなどの関係で、部屋の換気が気になります。
窓を開けるなどして空気の入れ換えをしている間は、エアコンを停止したほうが良いでしょうか?


「数分間で換気を終える場合はエアコンをつけたり消したりすると電気代が余計にかかってしまうので、つけっぱなしを推奨します」(鳥海さん)

■エアコンのフィルターはどれくらいの頻度で掃除をすべきでしょうか?

「フィルター自動お掃除機能が搭載されていない製品の場合は2週間に1回の頻度でのお手入れを推奨いたします。
フィルター自動お掃除機能搭載製品の場合でも使用時間が長い場合や油汚れ・ホコリ汚れが多い場合は、定期的なお手入れがおすすめです。

また『お手入れランプ』『お掃除ランプ』が点灯した際は必ずダストBOXのホコリを捨てることやフィルターの汚れを確認して下さい」(鳥海さん)

今年の夏は新型コロナの影響もあり、自宅にいる時間が増えることも予想されます。
熱中症予防のためにもエアコンを上手に活用し、おうち時間を快適に過ごしましょう。

【参考】
※三菱ルームエアコン
https://www.mitsubishielectric.co.jp/home/kirigamine/

情報提供元: WomanSmartLife
記事名:「 エアコン買い替えで25%が問題発生!? メーカーに聞く「購入前に確認すべき3つのポイント」