胃がいっぱいになると満腹になると思いがちですが、胃がいっぱいにふくらむから満腹になるわけではありません。満腹を感じるのは脳の満腹中枢。食べてから20分後に満腹と感じるようになります。このため、この満腹中枢をいかにコントロールするかがダイエットの基本になるのです。



満腹中枢が満腹を感じるのは20分


食べ物が胃に到達するまでの時間は固形物で30~60秒、水分なら1~6秒ほど。ちなみに、逆立ちしてものを食べても胃には届きます。食べ物は重力で落ちていると思われがちですが、食道の筋肉の働きで胃へと運ばれているのです。


食べ物が運ばれる胃の大きさは、空腹時でこぶし2つ分のサイズ。ところが、食べ物が入ると、最大で28倍程度にふくらみます。しかし、人がお腹いっぱいと感じるのは、この状態ではありません。


満腹を感じるのは脳。脳の満腹中枢が満腹を感じると、実際に満腹でなくてもお腹いっぱいになるのです。食事を始めてから脳が満腹と感じるのはおよそ20分後。そのため、早食いするとたくさん量を食べてしまいます。だから早食いは太るのです。


満腹中枢がより早く満腹を感じる


また、よく噛むことで満腹中枢は20分より早く満腹を感じるようになります。このため、早食いとは逆によく噛むことでそんなに量を食べていなくても満腹を感じるということ。よく噛むだけでもダイエットできるのです。


よく腹八分目といいますが、実際に胃の容量の八分目、すなわち80%まで食べ物が入るという意味ではありません。もう少し食べたいな頭が感じる量を腹八分というわけ。脳が感じる満腹の一歩手前といったところでしょうか。


腹八分目で抑えるということは、脳の満腹中枢が満腹を感じる前に食事を終えるということ。そして、時間の経過で脳が満腹を感じてくれば、腹八分目でも満腹感を得られるというわけ。こうして、腹八分目でダイエットができるわけです。


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情報提供元: インナーマッスル
記事名:「 満腹中枢をコントロールするかダイエットの基本