かつて大流行した食べ物やスイーツ、今まさにブームの飲み物まで……あなたの身近にある「食」から、平成を振り返ります。



 



 



 



■日本人の心をつかんだのはフランス料理ではなく「イタ飯」




失われた20年が忘却の彼方に押しやった、バブルの狂躁の気恥ずかしさ、その象徴とされるのがイタ飯だ。平成が始まると人気に火がつき、あっというまに大ブームになった。



 



バブリーな現象は他にもいろいろあったが、「ジュリアナ東京」のPRを仕掛け、「アッシー」と「メッシー」の名づけ親でもある西川りゅうじんが、この好景気をどう呼ぶかの質問に「バブル景気かイタめし景気。アルマーニとかイタリアものはバブル紳士が使って流行ったようなものですから」と答えているように、そもそもイタリア的な軽いノリは時代の享楽的な気分にぴったりはまった。




そんな時代、カノジョを口説き落とそうとフランス料理店に向かった男性たちですが、理屈満載で堅苦しいテーブルマナーの壁は高かったのだそうです。



 





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■戦後の流行食のなかでも最大で超弩級のヒット作「ティラミス」




日本全国、右を向いても左を見てもティラミスの話題ばっかりで、いやぁ、あの熱狂ぶりは凄まじかった。子供たちも巻き込んだブームだったから、当時小学生だった80年代生まれも、なんとなく覚えていると思う。



 



ティラミスは間違いなく、戦後の流行食のなかでも最大で超弩級のヒット作。肩を並べるのは、70年代中盤に社会現象を起こした紅茶キノコしかない。そっちはオカルチックな健康食品なので、ティラミスこそが正統的なファッションフード史上、最強のアイテムだといえる。




ティラミスを知らなければ時代に遅れるという空気が社会全体を包むほど、そのブームは大きく広がり、ファミレスや喫茶店、ファストフードまでも巻き込だといわれています。



 





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■ブームから定着に移っていた「タピオカミルクティー」が、いま再ブーム




なかでも日本人の舌にマッチした「タピオカココナッツミルク」が浸透していく一方、90年代後半に第2のタピオカブームが起こる。「タピオカミルクティー」である。タピオカココナッツミルクに使うよりずっと大粒で黒い「ブラックタピオカ」を、こってり濃厚で甘いアイスミルクティーに入れたドリンクで、台湾が発祥だ。




ポスト「ティラミス」として決定的となった「タピオカミルクティー」。しかしそれまでには数々のスイーツがブームとなっては去っていきました。



 





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情報提供元: citrus
記事名:「 “イタ飯”から“タピオカミルクティー”まで… 食のブームで振り返る平成