HKT48を惜しまれながらも昨年6月に卒業、次なるステージは演技の世界へ――。


これまで培ったものを活かしながら新たな道を突き進む兒玉遥(23)


3月12日(木)から上映される舞台『改竄・熱海殺人事件』に出演する彼女に、インタビューしてきた。


 





―よろしくお願いします。本作は昔から何度も公演されている作品ですが、お話を頂いた時はどうでしたか?


よろしくお願いします!


つかこうへいさんの手掛ける舞台『改竄・熱海殺人事件』は出演者がほぼ4人と、普通のお芝居よりも少ないので、一人一人の台詞量がすごく多くて


それに、熱量も高いお芝居が求められるので、これを自分がやり切ることが出来たなら、絶対に女優として成長できるし、力がつく舞台だなと感じました。


―兒玉さんが演じられる役は主人公の愛人という設定で、なかなかこうコアな役ですよね。


”好き”っていう気持ちがまっすぐであることは、一直線な心というか、その気持ちは大切だなと思います・・・とはいえ、コアな役ですけど(笑)


部長に向けている感情は複雑ではなくて、まっすぐに振り向いてもらえなくても大好きっていう、そこは演じてて楽しくなりそうだなと思います。


―舞台は映画やドラマと違ってナマモノと言いますか、目の前でお客さんの反応が見れるという点はいかがですか?恥ずかしさというものもあったりしますか?


恥ずかしさは全くないですね。


舞台って本番までにしっかり作り上げて、練習したものを作ってからステージに立てるので、発揮するぞーー!みたいなアドレナリンが出てきます。


緊張というよりは、「「見てください!」」という感じです(笑)


―結構な台詞量ということでしたが、台本を覚えるときはどうしていますか?



台本を覚えるのは家が多いので、自宅に戻ったら集中してやっています。


―福岡公演で地元に戻れると思いますが、いかがですか?


やっぱり嬉しいです!地元のファンの方々も来ていただきやすいですし。


この作品を通して、5年後なのか10年後なのか、福岡公演のことを思い出して「成長したな」「歳とったな」とか、なんでもいいんですけど自分自身が振り返れるようなものにしたいと思います。


―ご両親も楽しみにしているんじゃないでしょうか?


はい!前回の舞台(大阪)ではおばあちゃんやいとこと、皆が来てくれて。嬉しかったですね。


―家族の方が観劇されているときは照れくささ、みたいなのはありませんか?


あー・・・家族がどこにいるか見えて、ちょっと意識しましたね(笑)


でも演じてるときに「あ、いる」って分かるくらいで、とくに支障は無いです!


―関係ないですが・・・私が九州に行ったことがなく、福岡のオススメは何でしょうか?


福岡は、女の子が可愛いです(笑)


―やっぱりそうなんですね(笑)


あとご飯が美味しいですよ、是非遊びに行ってくださいね(笑)


―脱線してしまいましたが、ありがとうございます(笑)


 続きまして、女優として心掛けていることを教えてください。


演じるということは本来の自分とは別世界なので、そこはもう切り離してますね。


―自分とは違う、という風に?


そうですね、でも似てる部分があったときは、そこは自分の持っている引き出しを開いたりしますが、基本はその役に寄せていくイメージですね。


アイドルの時はどうしても“兒玉遥”っていう自分を全うする感じでしたけど、女優として演じるときは全然違っていて、リセットしてやっています。


舞台は2時間くらいずっとお客さんに見られる訳ですから、飽きないように、そのキャラクターを好きになってもらえるようなお芝居をしようと心がけていて。


じゃないと共感をできないだろうし、感情移入がしづらいから。


心が惹きつけられるキャラクターを作ってお芝居したいなというのはいつもあります。


―稽古が始まるとバタバタと忙しくなるとは思いますが、リラックスする方法は何ですか?


前は家にいることが多かったんですが、最近それは良くないなと。


精神的にも肉体的にも外出した方が元気になれると思って、ちょっと遠めのスーパーに行ってみたりしてます(笑)


―あえて遠くに行くんですね。


1駅前で降りて歩こうとか、散歩はリラックスできるので。


なんか煮詰まったなー台本覚えるの大変だなーとか思ったら、リフレッシュで体を動かすようにしています。



―スーパーに行かれるということは、自炊はよくされていますか?


はい、自炊してます。


―得意なお料理はありますか?


得意な料理かー、えーっと、私もうダイエット食みたいなのしか食べてないですよ(笑)


自分の中に体系維持レシピみたいなのがあって、ほうれん草に半熟卵のっけて、みたいな。本当に毎日ポパイ飯みたいなものしか食べてないです(笑)


あ、でも豚汁だ!豚汁は自信あります!


―ありがとうございます。最近ハッピーな気持ちになったエピソードを教えてください。


お母さんからの予告なしの宅急便が届いたんですよ。そこに愛が溢れてて・・・本当に幸せな気持ちになりました。


出汁とか、食料品とか、なんかよく分からないS字フックとか(笑)


使い方が分からない便利グッズとかも入ってたんですけど、お母さんなりにこれがあったらいいだろうなって想像して詰め合わせてくれたのがすごい嬉しくて、がんばろうって気持ちになりました。


―素敵なお母さんですね。



はい、いつも支えてもらっています。


―では、本作の意気込みなどをお聞かせ下さい。


この作品は、お芝居の引き出しをたくさん持ってないとできない舞台で、女優として一歩ステップアップした姿を皆さんに感じてもらえれるよう頑張りますので、楽しみにしていてほしいです。


―最後に、もう2月に入ってしまいましたが、この2020年にプライベートで挑戦したいことはありますか?


旅行ですね!私カレーが好きなので、インドで本場の味を食べてみたいです。


あと、シンガポール!インスタで綺麗な写真を見つけてて、舞台が終わったら行こうと企んでいます(笑)


―ありがとうございました!





話しているだけで伝わってくる、女優という職業に対する覚悟と信念。


アイドル時代とひと味もふた味も違う魅力をまとった彼女は、また新しい景色を見せてくれるに違いない。


そしてこの舞台を終える頃、さらなる高みへと進化する兒玉遥。その瞬間を見逃すのはもったいないのでは?


 


舞台『改竄・熱海殺人事件』の詳細については、公式サイトを確認ください。


情報提供元: YESNEWS
記事名:「 【インタビュー】兒玉遥「この舞台で、女優としての進化を」―覚悟に満ちた彼女に迫る