専門スキルと英語力を備えたグローバル人材の転職を支援する人材紹介会社ロバート・ウォルターズ・ジャパン株式会社(東京都渋谷区)が16日、給与や採用状況を取りまとめた「給与調査2018」を刊行、同日記者発表を行いました。 

昨今のグローバリゼーションやテクノロジーの進化によって、日本でもグローバルやクロスボーダーのビジネスが加速しています。

デイビット・スワン代表取締役社長は2017年の動向を振り返り、「テクノロジーのスタートアップ需要が上昇し、この動きは今後も見られると予想される。また、規制強化による金融業、サイバーセキュリティ分野、コンプライアンスやリスク管理など専門性の高い人材が求められる」と話します。

「給与調査2018」によると、グローバル人材の需要は19年目の調査にして過去最高レベルを示したとのこと。これは、グローバルのビジネス慣習と第2言語に堪能な人材を据えたいという企業が増えたため。専門スキルと豊富な経験値が備わった優秀なバイリンガル人材を確保できるかどうかが、企業の将来を左右し始めることに繋がります。

40歳以上のポテンシャル採用など、ビジネスの拡大や新領域への参入を目的とした即戦力を求める動きも見られます。同社は「新興分野のIT技術職などを除いては、40歳以下の人材プールでは企業が求めているスキルに対して十分な候補者が見つからない。需給のバランスの関係で売り手市場化が浸透していることもあり、40歳以上の転職に対して企業が寛容になっている」と分析しています。

化学分野は営業マン需要増。契約社員もニーズあり

転職時の給与に目を向けると、グローバル人材への引き合いが強まっている関係で、スキルを持った人材に対して転職内定時に提示される給与額は平均で10〜15%、前職と比べて高くなっているそうです。さらに、テクノロジーを伴う新興分野であれば20〜25%に達するケースも。

また、在宅勤務などワークスタイルを柔軟にすることで優秀な人材を取り込む動きも活発化。働き方に関するメリットを訴求し、求人応募者を集めようと試みる企業は2018年以降も増加することが予想されます。

フィンテック、メディテック、アグリテックといったテック系業界は、最新IT技術によって広範な実用化が期待されます。特に化学分野は、その技術を国内外に売り込める営業スペシャリストが圧倒的に不足しているそうです。

テックフィールドにおけるもう一つの特徴は、高度技能人材を契約社員として雇用するという動き。デイビット・スワン社長は「正社員ではなく契約社員として働く方が高い報酬を得られるというケースもあり、この雇用形態を好む人も多い」とし、「企業側は正社員として囲いたいのが本音。とはいえ過剰採用しないようにする意識も強いので、バランスを取る採用が求められる」と語っていました。

 

 

情報提供元: マガジンサミット
記事名:「 【給与調査2018】転職採用する側の”今”グローバル人材の需要高まる