失声症で声の出すことができない真白さんと、心を読むことができる心崎さんの日々を描いている矢村いちさん(@yamuraichi)のマンガ『声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている』。Twitterで公開されている最新話では、真白さんと心崎さんがコンビニで知り合った大学生の習志野さん、ふたりとクラスが一緒な中村さんと一緒に海に行く話になっています。


※参考記事 ゲーセンの“雑音”にイラつく少女に声の出せない少女が取った行動は? 「尊い」「微笑ましい」の反応続出

https://otajo.jp/88777 [リンク]







「ほらほら、早く海!! 真白さんも!」とはしゃぐ習志野さんと中村さんをレジャーシートに座って見つめながら、「なぜこーなったんだっけ」と思う心崎さん。


一週間前。コンビニでバイトしている習志野さんに「そ!すぐ夏休みでしょ!?行きたくない!?皆で!」と言われて、「それより会計しろ。客いないからってサボるな不良店員」と邪険にするのですが……。



「キャピキャピの高校時代の夏休み!!最高の思い出を作らなきゃもったいない!真白ちゃんも中村さんも自分から誘って計画たてるタイプじゃないしツインテ(※心崎さん)は論外。つまり私の出番☆」と力説。ビミョーな顔をする心崎さんにめげず皆にラインをして、今に至るというわけです。


「ほら二人、海!はいろ」という声に、真白さんのことを気にする心崎さん。「こーゆうの喜びそうなタイプ」なのですが……。



「どうしよう、海…」とずーんとなっている真白さん。「水の中でノートに文字書けないし会話できないから、皆に話しかけられても無視することになっちゃう」と思ってます。「あ…でも、でも」とノートに書き出し……。



「ここで待ってる」とノートを見せる真白さん。「見てるだけでもいいかな。同じ場所にいるだけでも楽しいから。私にはこれで十分。少しさびしいけど」と思っているところに、「おい」と声をかけられて……。



「さっさとあいつらの所行くぞ」という心崎さん。「どうせ海の中じゃ返事できないコト気にしてるんだろ。そう顔に書いてある」と言われて「マジでか」となる真白さんに、「真白さんの言いたいコトなんて大抵顔にかいてある。だから問題ない」と心崎さん。



ぐいと真白さんの手を引っ張って海へと歩き出す心崎さん。「あのバカ(※習志野さん)が言うに、この夏は最高の思い出をつくらないともったいないらしいから」と言われて、うれしそうに笑う真白さんでした。


今回登場した習志野さんは、『とあるコンビニ店員の話』で初登場。矢村さんによると、「真白、心崎の学校の近くのコンビニでバイトをしている大学生です。可愛いものが大好きで真白さんが大好きです。心崎さんのことはツインテと呼び若干警戒してます。少しアホ」とのこと。


中村さんは『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)連載の第4話から登場。矢村さんは「真白、心崎のクラスメイトでクラス全員と友達のような女の子です。でも人と親友レベルに仲が良くなることはなくて、そんなレベルで仲が良いように見える真白と心崎に少し憧れてます」と紹介。「Twitterでは“誰?おま”状態の中村さんの紹介回描ければいいなと思ってます」ともいいます。


「水着最高」「可愛すぎ」といった声が多数あったほか、「耐水ノートがあるのを教えてあげたい」「加圧式ボールペンだと水中でも書ける」といった反応も寄せられたことについて、矢村さんは「真白さんがノートで筆談できない状況の話の時、リプで解決法を考えて提示してくれる方々がいて、真白さんのことを思っていただけていてありがたいです。心崎さんにはカッコいいって感想が多いですね」とコメントしてくれました。



単行本第一巻が2020年7月8日に刊行されたこの作品。矢村さんは「連載や単行本刊行によって参加基準を満たしたこともあって、『次にくるマンガ大賞』や『WEBマンガ総選挙』などの企画に参加させていただける機会が増えました。より多くの人に作品を知ってもらえる場をあたえていただきありがたいです」と話します。


2020年11月6日には第2巻が刊行される予定となっており、既にAmazonなどでの予約も開始されています。表紙は夏祭りを楽しんでいる様子の真白さんと心崎さん。彼女たちがどんな日々を紡いでいくのか、これからも楽しみにしたいところです。


※画像はTwitterより

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―― やわらかニュースサイト 『ガジェット通信(GetNews)』
情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 海だと筆談ができないと心配するところにかけられた言葉は…… 声の出せない少女と心が読める少女が友達と海に行くマンガがやさしい世界だった