ルカ・グァダニーノ監督が名作ホラーをリメイクした『サスペリア』が1/25よりいよいよ公開。本作の美術へのこだわりについて語られたコメントが到着しました。


世界的に有名な舞踏団”マルコス・ダンス・カンパニー”に巣食う禁断の秘密を描く本作。グァダニーノ監督は、『サスペリア』を再構築するにあたって時代と舞台を“1977年のベルリン”と明確に設定。1977年はアルジェント監督の『サスペリア』が公開された年でもあり、当時のベルリンは東西に分断され、ドイツ赤軍のテロが頻発し、街は恐怖と不安に覆われていたのです。


そういった時代背景もあり、美術を担当したインバル・ワインバーグは「私と監督は、この映画には現実的な性質を持たせるべきだと考えました。つまり、徐々に現れる超常現象とリアリズムを並べたかったんです。環境が本物であればあるほど、おかしな出来事が起こりはじめたとき怖く感じると思ったんですよ」と語ります。




ホテルの廃墟をドイツ近代風の建物に改造


ダコタ・ジョンソン演じる主人公のスージーをはじめとした多くの登場人物たちが、寝食やダンスの練習を共にし、長い時間を過ごす”マルコス・ダンス・カンパニー”。劇中でも印象的なその建物は、なんと北イタリアの山間にあるホテルの廃墟を改修して作られたといいます。


「いくつかの候補をすべて見てまわったあと、このホテルに決めました。かなり荒廃していたんだけど」と語るワインバーグ。実際改修にはかなりの手間がかかったそう。撮影を行うには、少なくとも電気系統や配管系統を修理し、暖房設備を設置しなければなりません。「瓦礫を取り除いて、壁紙と天井を張り替えました。まずそうしないとセットが組み立てられなかったんです」


それだけの手間をかけたこともあり、グァダニーノ監督も「あのホテルの広々としたオープンスペースと造りが気に入ったんだ。インバルのおかげで、ドイツ近代風の建物に改造することができたよ」と満足げな様子。




「頭がおかしくなってしまうような感覚があったんです」


そのセットにいるのは「不思議な感じだった」と語るのは、失踪したダンサーのパトリシアを演じたクロエ・グレース・モレッツです。


撮影が冬だったこともあり、山間にあるセットは暖房をつけても追いつかず、過酷を極めました。「みんなその環境を上手く利用していたし、それが演技に大きく影響したと思う。そこにいるだけで、どこか頭がおかしくなってしまうような感覚があったんです。でも、それが非常に役立ったと思うんです」と彼女は語ります。過酷な撮影現場であることが俳優たちを追い込み、緊張感のある演技に拍車をかけたようです。



アルジェント監督の『サスペリア』といえば、赤や緑の目に刺さるような鮮やかな色彩が特徴的ですが、本作ではぐっと彩度が抑えられているのも印象的。


「アルジェント監督の『サスペリア』は、洗練されたスタイルとカラースキームを持った伝説的な映画だけど、その時代に特有なもので、そのままリメイクするには特徴が強すぎるんです」と語るワインバーグ。手法こそ変えてはいるものの、オリジナル版に勝るとも劣らない印象の強烈さを持つグァダニーノ版。両作の美術をじっくりと見比べてみるのも面白いと思いますよ!




作品概要


『サスペリア』


監督:ルカ・グァダニーノ『君の名前で僕を呼んで』 音楽:トム・ヨーク(レディオヘッド)

出演:ダコタ・ジョンソン、ティルダ・スウィントン、ミア・ゴス、ルッツ・エバースドルフ、ジェシカ・ハーパー、クロエ・グレース・モレッツ

公式サイト:gaga.ne.jp/suspiria


<STORY>

1977年、ベルリンを拠点とする世界的に有名な舞踊団<マルコス・ダンス・カンパニー>に入団するため、スージー・バニヨンは夢と希望を胸にボストンからやってきた。初のオーディションでカリスマ振付師マダム・ブランの目に留まり、すぐに大事な演目のセンターに抜擢される。そんな中、マダム・ブラン直々のレッスンを続ける彼女のまわりで不可解な出来事が頻発、ダンサーが次々と失踪を遂げる。一方、心理療法士クレンペラー博士は、患者であった若きダンサーの行方を捜すうち、舞踊団の闇に近づいていく。やがて、舞踊団に隠された恐ろしい秘密が明らかになり、スージーの身にも危険が及んでいた――。






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情報提供元: ガジェット通信
記事名:「 映画『サスペリア』の美術へのこだわり クロエ・モレッツ「撮影場所はそこにいるだけで頭がおかしくなりそう」[ホラー通信]