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セラミドとは、皮膚の角層同士をつなぎ合わせたり、肌から水分を逃さないように働く、肌の保湿のために欠かせない成分です。
セラミドは、化粧水に配合されていたり、健康食品に配合されていたりと、「塗る」ことも「口から摂ること」も可能です。
「塗る」「経口摂取」、それぞれどのようなメリット、デメリットがあるのでしょうか?
セラミドを肌に直接塗るメリットは、肌を部分的にケアできることです。例えば、特に乾燥が気になる部分があれば、重点的にケアすることができますよね。
そのため、肌の効果を感じるのが早いのがメリットといえます。
部分的なケアはできるものの、やはり全身のケアは難しいことがデメリットかと思います。
もちろん、全身にセラミドが配合された化粧水やクリームを塗るのも良いですが、時間と手間がかかりますよね。塗り損なうこともあれば、汗などで落ちてしまうこともあります。
また、さまざまな商品があるため、どれが自分に合うのか把握するのに時間がかかるという人もいるようです。
セラミドが豊富な食品を摂取したり、セラミドが配合された健康食品を摂取すると、どのようなメリットがあるのでしょうか?
セラミドを経口摂取すると、「全身の肌にアプローチすることができる」のが最大のメリットではないでしょうか?セラミドを塗る場合と異なり、体の内側からセラミド生成を促すため、全身の肌にセラミドの効果が期待できます。
また、健康食品を摂取する場合は、その手軽さもメリットの一つですよね。
一方、デメリットとしては、効果を感じるまでに時間がかかるという点でしょう。
肌の生まれ変わり(ターンオーバー)は、10~14日のサイクルなので、セラミドを摂取してから新しい肌ができてその効果を感じるまでには、時間が必要になります。
以上のことから、セラミドを「塗る」のももちろん肌に効果的ですが、体の内側から全身の肌にアプローチしたいときには、経口摂取でセラミドを補給するほうが効果的でしょう。
しかし、年齢とともにセラミドを作る力は弱くなっていくため、特に40~50代では「塗る」と「食べる」の両方からアプローチする必要があります。
では、セラミドを多く含む食品を摂取した場合、どのようなメカニズムで肌に効果があらわれるのでしょうか?
植物由来のセラミドは、グルコシルセラミドという形をとっていることが多く、体内に入ると消化酵素によって「脂肪酸」と「スフィンゴイド」に分解されます。分解されたものが、血液やリンパ液などを介して皮膚に運ばれると、スフィンゴイドが刺激となってセラミドを合成します。
新しいセラミドが作られて増えることで、肌が保湿され、バリア機能が保たれるといわれています。セラミドが含まれる健康食品の場合も、同様のメカニズムであると考えられています。
セラミドを多く含む食品は、
などが挙げられます。
特に、こんにゃくの中でも「生芋こんにゃく」にはセラミドが豊富に含まれています。生芋こんにゃく100gで、1日に摂取するセラミドすべてが摂取できるともいわれています。こんにゃくを選ぶときには、ぜひ生芋こんにゃくを選んでみてくださいね。
一般的なこんにゃくは、原材料が「こんにゃく粉」と書かれていますが、生芋こんにゃくは「こんにゃく芋」や「生芋こんにゃく」という表記になっているため、チェックしてみてくださいね。
以下の成分は、セラミドを体内で合成するのをサポートする働きがあるといわれています。
ブルーベリーや大豆・大豆製品、トマトなど色の濃い野菜に含まれているため、セラミドが豊富な食品とともに食べると効果的ですよ!
いかがでしたでしょうか?肌の保湿に欠かせないセラミドですが、「塗る」と「食べる」方法、両方があります。
全身の肌の保湿効果を期待できる、「口から摂取する」方法は、効果を得るまでに時間がかかるものの、その場限りではない肌を作ることができるため、ぜひ試していただきたい方法です。
もちろん、化粧水などスキンケアに使用するものは、セラミドが配合されているものを選ぶと良いですね!
年齢とともに、セラミドをつくる力は減少していきますが、みずみずしい肌を維持するために、体の内側からもしっかり対策をしていきましょう。