皆さん、今回はほとんどの人が知っている、またはリリースタイトルである「パズドラ」シリーズをプレイしたことがあるんではないかというくらい有名な会社、ガンホー・オンライン・エンターテイメントについて今どうなっているのか?気になったので決算を見てみました。


※引用・参照元:


2017年12月期第三四半期通期決算説明資料:https://goo.gl/PU1cdV


IR情報:https://goo.gl/EKUcY7


 


まずは決算の概要から見てみましょう。



昨年対比でみると売上、営業利益ともに減少しています。要因としてはやはり主力タイトルの「パズドラ」の売上減少となります。しかし、営業利益率でみると昨年3 Qが約38%今年のQ3が約42%と改善されています。前Q比でみても改善されているのが見てとれます。


今期3Qは大きくは既存の価値最大化・新規価値の創造の2本柱で動いていたようですので決算説明資料を基にざっくりその動きを見てみます。


まずは既存価値最大化ということで既存タイトルの「パズドラ」シリーズの動きです。パズドラ自体の累計DL数も4,600万を超えており、国内のスマートフォン契約数が約8,000万台といわれているなかでその数値の半数を超えるまでになっておりかなり認知度も高いゲームになっています。


そのため、タイトル自体は成長期を越えておりMAUも徐々に下がってきていますが定期的なアップデートおよびイベント実施や有名キャラとのコラボなどMAUの拡大、維持施策はもちろん実施しています。


その中でも大きな動きとしては、パズドラシリーズである「パズドラレーダー」の対戦モード実装です。これはオンライン上の他のユーザーと対戦ができるモードになりますが、「パズドラ」をより一層楽しんでもらう要素の一つでプレイ時間の増加にも寄与しそうですね。



 


そしてもう一つは新たな課金要素の追加です。今まで「パズドラレーダー」は、ほぼ課金要素はなかったようですが、有料アイテムを使うレアガチャを搭載し特定アイテムを得られる仕組みが実装されました。これにより課金収益の増加を図れそうです。



その他今後に向けて「パズドラ」シリーズでは現在展開しているおもちゃとの連動プレイを含め、メディアミックスの展開も今後強化していくそうです。


 


最後は、もう一つの柱である新規価値の創造を見てみましょう。


なんと現状では日本市場のみではなく、グローバル配信を前提としたゲーム開発を行っていく方針だそうです。その一つが昨年12月にリリースしたプレイステーション®4向けオンラインゲーム「LET  IT  DIE」です。こちらは北米を狙ったタイトルでユーザーの大半が北米ユーザーが占めています。


本作においては、他社ゲームとのコラボレーションや新キャラクター・アイテム等の実装、遊びやすさの改善、プロモーションでは動画の配信や東京ゲームショウへの出展など世界規模でのユーザー層の拡大及びユーザー継続施策も着実におこない、1年で400万DLを記録するまでに成長しています。



今後はこのタイトルの成功をタイトル制作・運営にて横展開し様々なグローバルタイトルをリリースしていく動きを取っているとのことで来期以降の動きが非常に楽しみですね!


それ以外の販管費などの推移ですが、今Qに関しては広告費用については効率化を図ることで約9億円弱の削減。人件費に関しても約6千万円の削減を行っています。これにより収益自体は下がっているものの、営業利益率の改善が図られているようです。


主力のパズドラ自体はリリースから時間も経っており爆発的な成長は見込めませんが、シリーズタイトルリリースやイベント、コラボの実施で下げ幅を抑えられている印象です。また、逆に新規価値創造といったところではグローバル展開前提のタイトル開発方針により、今後リリースのタイトルの状況如何では一気に売り上げも回復していきそうですね!



情報提供元: Cheetah Global Lab
記事名:「 今でも人気!あのパズドラのガンホーオンラインは今どうなってるの?気になるので決算を見てみた