猫が本当に「笑っている」のかは猫に聞いてみないと分からぬ、永遠の謎でありますが、そのときの猫の表情に「笑み」を見出し、猫の気持ちを推し量り汲み取り察して慮ることができるのは、そして、その表情から自らも笑みを浮かべることができるのは人間だけなのであります。
本日の美人猫は、口元に笑みを浮かべた真白き猫。その姿は白雪のごとく、吉野の里か富士の高嶺か、はたまた御簾を上げて眺む香炉峰か。しかし雪の白さとの決定的な違いとは、触らずとも温もりを感じられる白なのであります。そしてまぶたを閉じた静かな笑みの背後には、共に暮らす人の温もりを感じられるのです。もしかしたら、シッポの先は、優しく撫でる手が触れているのかもしれません。
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情報提供元: 猫ジャーナル
記事名:「 本日の美人猫vol.345