2017年現在の日本。中学生以下の子供の数よりも、家庭で飼われているペットの数の方が多いって知っていましたか?



子供の数よりもペットの数の方が多い日本。ペットを「うちの子」と呼ぶのはもはやおかしいことではありません。



そして犬や猫を可愛がる飼い主さんの多くは50代以上。若い世代よりも、断然シニア世代に近い人たちがペットの飼い主なのが、今の日本の現状です。



ペットが与えて入れるピュアな愛情は確かに子供以上に嬉しいかも。しかし最近のペットは寿命が長くなっています。



2016年の発表によれば、猫の平均寿命は15歳前後です。20年以上長生きする猫も珍しくありません。



50代で生まれたばかりの子猫を育て始めたら、猫が虹の橋を渡る頃には自分が70代かも知れません。



ペットの終生飼育は愛護法の基本です。自分が歳を重ねても猫と幸せに暮らすために、必要なこととは一体何でしょうか?



 

■ペット信託




福岡県福岡市に在住の行政書士、服部香さんが日本で最初に始めたのが「ペット信託」という制度です。



このペット信託とは、飼い主さんが生前に契約をしておくことで、飼い主の死亡後も愛猫を信頼できる人の元で天寿を全うするまで世話をしてもらえるというもの。



高齢者もこのような信託を行うことによって将来のことも心配せずに猫との幸せな生活が送れます。



よく猫を譲渡する保護団体などで「60歳以上の方への譲渡はしていません」ということを明記しているところを多く見かけますが、このような信託を契約しておけば、高齢者も保護された猫を引き取って育てることは可能になるのではないでしょうか。



 

■野良猫に餌やりは仲間で行う






これは推測ですが、いわゆる「猫おばさん」と呼ばれる女性は大体がシニア世代ではないでしょうか?



自宅の庭先ならともかく、近くの公園などで野良猫に餌をやっている場合は、個人での活動はあまりオススメできません。



本当に猫のことを考えているのなら、個人的に餌やりをするだけでなく、猫を「地域猫」と認定してもらう活動も行いましょう。



できれば5人程度の猫を愛する仲間を集め、餌をあげている猫の避妊去勢を完全に行う、そして担当を決めて毎日餌やりを行うと、万が一自分に何かあった時でも野良猫を不幸にしないですみます。





いかがですか。私の個人的な意見ですが、猫と高齢者はとても相性が良いと思っています。犬のように散歩が必要がなく、室内で満足に暮らせる猫は、足腰が弱って外出がしにくい高齢者の格好の相棒です。



猫にとっても動きがゆっくりで毎日の生活習慣が決まっている高齢者はとても暮らしやすい相手だと思うはず。



ペット信託や仲間作りを行う高齢者が猫と暮らすことで、猫の殺処分が減少し、猫が安心して暮らせる社会が実現できるといいですね。シニア世代の皆様、いかがでしょうか?
情報提供元: 猫壱
記事名:「 飼い主も高齢化している…。高齢者が猫と暮らすために必要なこととは