犬にも怖がりな個体がいる

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犬にも、私たち人間と同様に、多様な性格がありますよね。活発な子もいれば臆病な子もいたり、家が好きな子もいれば外出が好きな子も、シャイな子や人見知りしない子など、それぞれ個性があり面白いですね。

今回はその中でも、怖がりな子に焦点を当てて書いていきたいと思います。怖がりな子の特徴や、何故そうなってしまうのかなど見ていきましょう!まずは、怖がりな犬の特徴についてです。

怖がりな犬の特徴

うちの子は他の子に比べて怖がりではないかな…と感じる飼い主さんもいることでしょう。怖がりな犬の特徴を見ながら比べてみてください。

怖がりな犬は、変化に対して異常な反応を見せます。例えば環境の変化への弱さがあります。部屋の模様替えをしただけだったり、いつもと違う時間に散歩をするなど、私たちから見れば気づかないような本当に小さなことでも不安になり怖がってしまいます。

他にも挙げられる特徴として、知らない人や犬に対する異常な怖がりもあります。そうした時の反応としては、相手とコンタクトするのを避けたり、その場で固まってしまう、相手に対して唸る、体を低くする、耳が後ろに引かれている、しっぽが垂れていたり足の間に入ってしまっているなどです。このような仕草は、不安の表れですから、その場から離れてあげましょう。

何かに対して怖がっている犬の中には、何時間も激しく吠えてしまったり、暴れたり、自分の足やしっぽなどを噛んだり舐め続けたりして自傷行為をしてしまう犬もいます。

しかし、どうしてこのような怖がりになってしまうのでしょうか?

どうして怖がりな犬になってしまうのか?

犬は元々野生で暮らしていた時には、用心深く生活していました。人間に飼われるようになってから、怖がるということは少なくなっていきました。しかし元々は野生生活でしたから、トレーニングされなければ、用心深さを人や環境に対して見せるでしょう。人間に飼われていない犬を見れば分かりますね。

その為、怖がりになってしまう理由の一つとしてはトレーニングされていないことが挙げられます。犬のトレーニングは社会化期に行なわなければいけません。

社会化期とは、犬が周りの環境、人、犬に対して柔軟に対応できる力を身につける時期です。犬の場合、生後3週齢の頃から社会化期が始まっていきます。この頃が1番好奇心があり、いろんなことを学んで吸収できる時です。この期間にできるだけ沢山の犬や人に触れ合ったり、いろいろな場所に行ったりして経験を積むことで、犬は人や他の犬に対して人見知りすることなく、ストレスにもある程度強くなると言われています。

こうした社会化は生後6ヶ月を過ぎると段々と減少し、新しい対象を受け入れにくくなってしまうようです。ですから社会化期でのトレーニングがとても大切です。

本来ならば、その時期には母犬や兄弟犬などと一緒に過ごすことで社会性を身につけていくはずですが、今のペット業界では生後2ヶ月から3ヶ月で親元から引き離してしまうため、代わりに飼い主さんがしっかり社会化を身に着けさせてあげましょう。

他の理由としては、遺伝性の場合もあります。環境に関係なく元々の性質が怖がりなだけという子もいます。音に過敏な犬、人と接するのが苦手な犬は性格ゆえの理由かもしれません。

また、もしかすると分離不安という症状があるかもしれません。分離不安とは強い不安や恐怖を感じパニックになってしまう症状のことです。

特に、飼い主さんが近くにいないとこうした不安症状になる子がいます。分離不安は問題行動を引き起こすだけでなく、健康にもよくありません。症状は様々あります。すぐに治るような症状が軽い子もいれば、気を失いかける様な重度の症状の犬もいます。

よく見られる症状としては、何時間も激しく吠え続けたり、、ケージの中でも暴れ続ける、自分の足や尻尾などを噛んだり舐め続けたりして自傷行為をする、普段しない場所で排泄をする、暴れて家の中の物を壊していく、などの問題行動を起こすなどがあります。こうした症状は、一つだけの場合もあればいくつもの症状を一度に起こす子もいます。

原因としては、飼い主さんへの精神的な依存があります。飼い主さんが過保護や過干渉をしてしまうと、犬の中で飼い主さんが占める位置が大きくなり、精神的に自立ができなくなってしまいます。

子犬の時にはずっと飼い主さんがいてくれたのに、大人になって飼い主さんが留守にしがちになると、留守番に慣れていない為に不安になるという子もいるでしょう。また、親や兄弟、以前の飼い主さんなどから引き離されたというようなトラウマから分離不安になる子もいます。

では、犬を怖がりな性格にしない為にはどうしたらいいのでしょうか?次にその点を考えます。

これって分離不安!?時には犬を無視することも必要かも?

犬は本来寂しがりやで一人ぼっちになることに不安を覚える生き物です。しかしあまりにもその不安が大きいと「分離不安」と言ってパニック状態になってしまいます。一人でお留守番ができるようになるためにも時にはあえて突き放すことも必要なのです。今回は犬の分離不安に対する対処法をご紹介します。

https://mofmo.jp/article/19614

犬を怖がりな性格にしない為にできること

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先程も少し触れたように、怖がりな性格にしない為には様々な経験をさせてあげることが大切です。色々な所に連れていって音や人に慣れさせてあげましょう。

注意すべき点として、たくさんの刺激を一度に与えてしまうとトラウマになってしまうので、ゆっくり犬が受け入れられるようにそのペースに合わせて進めていってあげてください。無理強いしないことが大切です。

例えば、外に出たくないという犬を無理やり外に出したり引っ張ったりするのではなく、犬の好奇心を利用して玄関を開けっぱなしにしてみて、自分から出れるようにするとか、オモチャやオヤツを玄関の側に置いてみるなど、玄関や外は怖くないというようにインプットさせていきましょう。

また、過保護は禁物です!子犬の時から飼い主さんが至れり尽くせりの世話をして甘やかしてしまうと、大人になっても自立が出来ず怖がりになってしまいます。

例えば、犬に良くないからといって、危険を全て取り除いてしまうような事は避けましょう。失敗から学んでいくこともありますので、様々なことを経験させる必要があります。しかし、もちろん命に関わるようなこと、怪我や病気になってしまいそうな危険なものは、飼い主さんが責任を持って取り除いてあげる事が大切です。

干渉し過ぎは、犬の思考力を低下させる恐れがあります。犬が自分で考える前に、飼い主さんが全て手を回してしまうと、どうしたら飼い主さんが喜んでくれるか褒めてもらえるのかなど、考える時間がなくなります。

そうすると、飼い主さんへの依存が高くなり、パニックになったり、極度に怖がるようになります。こうしたことにならない為にも、子犬の時から甘やかしたり過干渉を避けましょう。

室内犬の場合には特に、飼い主さんとの関わり合いしかない場合もあります。そうなってしまうと、知らない人や知らない他の犬に対して怖がるようになります。そうならない為にも、子犬の時から様々な人や犬とコミュニケーションを取らせましょう

例えば、お出かけをたくさんしてもいいですし、色々な人に家に来てもらってもいいですね。いつも同じ人だけでなく、いろんな人に来てもらいましょう。友人の犬を連れて来てもらったり、時には帽子やメガネをかけてもらったりして雰囲気を変えてもらってもいいかもしれません。

飼い主さん以外の人を怖がるようならば、練習をしましょう。友人にお願いして少しづつ慣れてもらいます。この時の注意点としては犬が興奮して相手を噛んでしまうという危険もありますので、リードをつけて、すぐに引き寄せることができるようにしてください。

練習台になってくれる友人には、まずは犬と目を合わせず、低い姿勢を取ってもらい、犬の方から興味を示すようにしてもらいます。興味を持った時には、練習台の友人の手の甲の匂いを犬に嗅いでもらいます。噛む可能性がありますので、指を出すのではなく手の甲を差し出します。

匂いをかぐことができたなら、まずはそのことを褒めます。そしてそれを何回か繰りかえしましょう。練習台の友人にオヤツをあげてもらうと、さらに良いかもしれません。知らない人=怖いではなく、知らない人=オヤツをくれる良い人になることでしょう。焦らずゆっくりと慣れさせていきましょう。

それでも、怖がる場合もあります。その日は無理でも日を改めて何度か行なう必要もあります。また、練習台の友人と飼い主さんが親しくしている、仲良くしている関係を見せることもできます。警戒心を緩めることになるかもしれません。いずれにしても、焦りは禁物です。

しかし、すでに犬が怖がりな性格になってしまったらどうすればいいのでしょうか?次にその点を考えます。


情報提供元: mofmo
記事名:「 犬の怖がりの性格を直すにはどうすればいい?怖がりの理由や対策を紹介