子犬のトリミングはいつからすると良い?

LanKS/shutterstock.com

子犬が新しく生まれたとか、ペットショップで購入することがあるでしょう。最初は小さかった子犬たちもどんどんと成長します。身体も大きくなりますが、成長とともに被毛も伸びていきます。最初は薄い被毛に包まれていた子犬も、日数を重ねていくにつれて立派な被毛で覆われていくのです。

しばらくすると、被毛の長さが成犬と変わらないほど長くなるものです。そのまま放っておくとさらに伸びてしまって、トリミングが必要だと思える段階に差し掛かってきます。

犬種にもよりますが、トリミングは定期的に行うべきです。高頻度でトリミングが必要な犬は1か月に1度カットする必要があります。それほど高頻度でトリミングが必要でないとしても、2~3ヵ月に1度はトリミングが必要です。またトリミングだけでなく、シャンプーもしてあげなければなりません。

生まれてから1度もトリミングをしたことが無い子犬たちも、産まれてから数か月経つとトリミングが必要になってくるでしょう。身体や被毛が成長したと言っても、まだまだ未熟な部分が多いのも事実です。

子犬は精神的にも不安定ですから、飼い主さんたちは子犬がいつからトリミングやシャンプーができるのか気になるでしょう。ここでは子犬のトリミングはいつからしても良いのか、その理由もお伝えします。

子犬のトリミングが可能になる時期

子犬のトリミングが可能になる時期は生後3ヵ月以降だと言われることが多いです。トリミングサロンによっても若干の違いはありますが、大抵は生後3~4ヵ月以降の場所が多いです。

もう1つの重要なポイントがあります。それはワクチン接種です。子犬がワクチン接種後1~2週間以上経過していないなら、トリミングを受けさせるべきではありません。この条件もほとんどのトリミングサロンに共通するものです。

プロであるトリミングサロンでさえ、「生後3ヵ月以降」かつ「ワクチン接種から1~2週間以上経過」が条件です。飼い主さんが自分でトリミングすることもあるでしょうが、同様の条件を守るのは大切なことです。

子犬のトリミング前に必要なことって何?

子犬のトリミング条件にはワクチン接種直後でないことが含まれていますね。では「ワクチン接種しなければトリミングしても大丈夫」なのでしょうか?

実は、子犬のトリミングデビューにはワクチン接種が必須になってきます。なぜなら、トリミングサロンなどを利用する場合はワクチン接種の証書の提出が必要だからです。

もちろん、生まれてすぐの子犬にワクチン接種させることはありませんよね。成長してワクチン接種を済ませてから、トリミングサロンに連れて行ってあげましょう。

子犬のトリミングが生後3ヵ月以降である理由

aonip/shutterstock.com

子犬のトリミング可能時期が生後3ヵ月以降であることをお伝えしました。どうして3ヵ月以降が良いのでしょうか?それよりも前にトリミングするのはどうして推奨されていないのでしょうか?

トリミングが子犬に与える影響や危険性について詳しく考えてみましょう。

精神的・身体的な負担が大きい

子犬のトリミングが生後3ヵ月以降なのは、精神的にも身体的にも負担が大きいからです。子犬は身体の様々な部分が成長途上にあります。その時期に長い時間かけてトリミングしてしまうなら、身体にも精神にも強い負担がかかってしまいます。

子犬の時期は周囲からの影響を受けやすい時期です。長時間押さえつけられてバリカンの音を聞かされたりすると、強い恐怖を感じてしまうのでしょう。もちろん大丈夫な子もいるのですが、かなり怖がってしまう子もいるのは確かです。

3ヵ月もすれば精神的にもある程度は安定してきます。シャンプーやトリミングなども徐々に行っていっても大丈夫でしょう。

子犬の時期は飼い主さんも大忙しです。子犬は好奇心旺盛で元気いっぱいです。あちこち動き回って大人しくすることが出来ません。また十分なしつけも出来ていないでしょう。

そんな時にトリミングしてしまうと、嫌がって必死に動き回ろうとします。暴れてしまってケガすることもあります。暴れる身体を押さえつけるために強い力を加えないといけない場合もあります。長時間非常に強い力で押さえつけられるなら、子犬たちは精神的にも身体的にも疲れ切ってしまうでしょう。

トラウマになってしまう子も?

幼いころのトリミングはトラウマの原因にもなります。未熟な精神の子犬を強引にトリミングサロンに連れていくとどうなるでしょうか?

知らない場所、知らない犬のニオイ、怖い人間たち、うるさい機械の音だけでも心に恐怖が刻み込まれます。加えて、強い力で押さえつけられ、身体の一部をカットされるのです。身体に痛みを感じることはないでしょうが、強いストレスを受けることには変わりません。

こうした初めての経験によって、トリミングにトラウマを持つ子がいます。一度トラウマになってしまうと、それ以降のトリミングが非常に難しくなります。

トリミングサロンに行こうとするだけでも暴れたり震えたりします。お家でカットしようとしても、バリカンの音を聞くだけで震えあがってしまうのです。

トラウマにならないためにも、子犬のトリミングデビューには慎重であるべきです。少なくとも生後3ヵ月は待ってあげましょう。子犬の性格によってはもう1か月、2か月デビューを伸ばしてあげても良いでしょう。

段階的なトリミング計画が大切

生後3か月を過ぎたからと言って、いきなりトリミングに連れて行かなくてもいいのです。できるなら段階的に慣れてもらう方がいいでしょう。

トリミングサロンでは「知らない場所」「知らない人」「カット」「シャンプー」を一気に経験します。すべてが初めてだと負担はとても大きいものとなりますよね。トリミングサロンに連れていく前に、少しずつ経験させておくようにしましょう。

知らない場所に連れて行ったり、知らない人との交流を大切にしたりしましょう。これは犬の社会化にも繋がります。知らないものに慣れておくことで、初めてトリミングサロンに出向いたときにも不安にならずに済みます。

いきなりトリミングサロンに連れていくよりも、事前に何度か自宅シャンプーを経験させておくと良いでしょう。お家でのシャンプーに慣れているなら、トリミングサロンでのシャンプーの負担が少なくなります。

このように、トリミングサロンに連れていくまでの段階的な経験を与えるようにします。子犬も徐々に慣れていくので、初めてのトリミングの際にもびっくりすることが少なくなります。


情報提供元: mofmo
記事名:「 子犬のトリミングはいつからしても良い?子犬のトリミングとワクチン接種の関係とは