猫について心配し過ぎるのは考えもの

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猫を飼っている方でしたら、みなさん自分の愛猫が可愛くてたまらないはず。愛猫への愛情から「愛猫のことが心配でたまらない」という状態になっている方も少なくないのではないでしょうか?

もちろん愛猫も家族の大事な一員ですので、心配するのは当然のことといえます。ただし、あまりにも心配しすぎていつも愛猫のことを考えている、他のことが手をつかない、愛猫のことを考えるとどこにも旅行に行けない、という状態になっているようでしたらちょっと心配です。適度な距離感がないとお互いに疲れてしまうのではないでしょうか?

猫を飼っている人と話していると「うちの○○ちゃんはね」と愛猫のことを話し始め、まるで小さな子供のように接している話を聞くことがありませんか?話す話題はいつも自分の飼っている愛猫のことばかりで、愛猫のことをいつも心配している。中には留守番をしている愛猫が心配でたまらず何も手につかない。という人もいるかもしれませんね。

上手に愛猫と接している人もいれば、その関係性が行き過ぎているのでは?と感じてしまう人もいるかもしれません。

愛猫との関係性があまりにも深くて、普段の生活に影響が出ているようでしたら、もしかして「ペット依存症」の可能性もあります。

あなたはペット依存症?

もちろんペットを飼っている方がすべてペットを依存症というわけではありませんね。猫を飼っている方にとって、愛猫は大切な家族の一員です。愛猫とバランスの取れた関係性が築けているのなら、それはペット依存症ではありません。

しかし愛猫との関係性があまりにも強すぎて、仕事やその他の生活に支障をきたすほどでしたら「ペット依存症」の可能性があると考えても良いでしょう。

どんな状態になったらペット依存症の可能性があるでしょうか?

愛猫を自分の子どもとして接していたり、自分のことを「パパ、ママ」と呼んでいるようでしたら、その関係性はかなり深いものになっていますね。さらに一緒に寝ている、愛猫のことしか愛せない、愛猫のためにたくさんのお金を使っている。自分の人生をすべてペットに捧げている。こうした状態になっていたら、ペット依存症、もしくは依存症になる可能性が高いといえるでしょう。

どうしてペット依存症になるの?

愛猫のことが大好き。というのは決して悪いことではありません。愛猫のことが好きで、愛情を注ぎ育てているなら愛猫も幸せでしょう。しかし行き過ぎた愛情はペット依存症につながります。

ではどうしてペット依存症になってしまうのでしょうか?人間には普通に「欲望」があります。それらの欲望が満たされて「幸せ」「満足感」「達成感」を感じます。

こうした人間の欲望に関して、アメリカの心理学者が提言した「人間の5段階欲求」というものがあります。その欲求の中に「社会的欲求」「承認尊厳欲求」というものがあります。この欲求が満たされていないと、ペット依存症になる可能性があるのではないか?という意見もあるようです。これはどのような欲求でしょうか?

社会的欲求とは、「所属と愛の欲求」ともいうことができ、集団に属したい、仲間が欲しいという欲求であるといわれています。そのため集団に属せなかったり、仲間がいないと孤独を感じたり不安を感じるようになるようです。

もう一つの承認尊厳欲求とは、価値ある存在であると認めてもらいたい、尊敬されたいという欲求だといわれています。

たしかにこれらは私たち誰しもが求める普通の欲求です。そして特にペット依存症になる人なりやすい人は、この二つの欲求が満たされていない、不安を感じている人が多いようだといわれています。

考えてみてください。仲間が欲しい、孤独を感じているという方にとってペットは最高の仲間ではないでしょうか?また誰かに尊敬されたいと感じている方にとってもペットは最高の対象です。猫が飼い主のことを尊敬しているかどうかは分かりかねますが、一緒に過ごす中で確実に絆が強められていき、よきパートナーと感じるのでしょう。

心配しすぎは危険??

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このように愛猫のことが好きすぎて「ペット依存症」になっている人は決して少なくありません。

こうした人たちは、愛猫のことがとにかく好きで心配でたまらなくなり、結果過保護になってしまっています。ペット依存症ではないとしても、ついつい過保護になっている方は多いのではないでしょうか?

ところが心配のあまり過保護に育てると猫にとっても良い影響はないのです。愛猫の健康をも脅かす危険な行為でもあるのですよ。では過保護な育て方にはどんなものがあるでしょうか?以下のような点があげられます。

・飼い主の食べ物を与える
・おやつを与えすぎる
・猫の要求をすべて受け入れる
・猫を叱らない
・猫をかまいすぎる

あなたはこうした飼い方をしていませんか?こうした過保護な飼い方にはどんな危険性があるのでしょうか?一つずつ詳しく見ていきましょう。

飼い主の食べ物を与える

飼い主が何かを食べていると、欲しそうに近づいてきておねだりする猫もいます。そんなとき、あなたは催促されるままに自分が食べているものを与えていませんか?

猫が人間の食べ物を食べることはお勧めできることではありません。なぜなら、人間の食べ物の中には猫が食べると中毒を起こしてしまうものもあるからです。チョコレートやネギ類などは猫が食べることができない食べ物として有名ですね。ほんのわずかな量でも中毒を起こし、中には最悪の事態になる場合もあるのです。また中毒を起こさないとしても、人間の食べ物は塩分があるため、猫にとっては塩分の過剰摂取となって健康被害をもたらすことがあります。

ですからどんなに猫にねだられても、絶対に人間が食べているものを愛猫に与えないようにしましょう。

おやつを与えすぎる

あなたは愛猫におやつを催促されたらどうしていますか?

かわいらしい顔であなたを見上げ、かわいらしい鳴き声で「おやつをちょうだい」と催促してくることがありますね。とってもかわいい姿ですので、ねだられるままにおやつを与えてしまっている飼い主さんも少なくないのではないでしょうか?

しかしねだられるままにおやつを与えていると愛猫は肥満になってしまうかもしれませんよ。肥満になった猫は人間同様に様々な病気にかかりやすくなってしまいます。またおやつをたくさん食べてしまうと、おやつでおなか一杯になるため食事(キャットフード)を食べなくなるかもしれませんね。こうなると必要な栄養分が取れないため、栄養不足で体が弱ってくるかもしれません。

ですからおやつを与える場合は、愛猫が一日に必要なカロリーを計算し、与えたおやつ分のカロリーを引いてフードを与えたり、一日これだけ!と量を決めて与えるようにしましょう。

猫の要求をすべて受け入れる

猫が「遊んでほしい」「かまってほしい」「抱っこしてほしい」などと要求してきたとき、あなたはどうしていますか?

愛猫からのそうした要求にすぐ答え応じていますか?普段クールでひとりを好む猫がかまってほしいといって近づいてきたら、すぐに構いたくなりますよね?確かに猫も愛情を必要とするので、かまってあげる必要はあります。

しかしこちらが忙しくしているとき、仕事の最中で手が離せないような状況でも、猫が来たら常に猫を優先にしていませんか?

いつも猫の要求を受け入れていると、猫は自分の要求はすべて通る!と思うようになり、自分の要求が満たされない時には怒って問題行動をおこしかねません。つまりわがままな猫になってしまうのですね。飼い主よりも自分の方が上だと勘違いさせてしまいかねません。

もちろん愛猫への愛情は注ぎますが、いつでも猫を優先させる。要求をすべて受け入れるといった過保護な育て方はやめましょう。

猫を叱らない

あなたは愛猫がいたずらをした時、何か悪さをしたときどうしていますか?

過保護に育てている飼い主さんの多くは、猫が何をしても叱らない。という人が少なくありません。可愛い愛猫のしたことなので許してしまったり、叱るタイミングがわからないし、猫にはいっても無駄だ、と思っている方もいるようです。

たしかに猫が悪さをした時に叱るのはタイミングが大切です。だからといって悪さをしてもそのまま叱らなかったら、猫はそれが悪いことだとわかりません。いつまでたっても学習しないため、やりたい放題になってしまうでしょう。何をしても大丈夫なんだと思って、飼い主のいうことを聞かないわがままな猫に成長してしまいます。

猫は犬とは違うとはいえしつけは可能な動物です。悪いことをした時はきちんと叱るようにしましょう。

猫をかまいすぎる

可愛い愛猫が大好きすぎて、いつもいつもかまっているなんてことはありませんか?

ふわふわの被毛を触っていたい、かわいい肉球を触りたい、柔らかい体を抱っこしたい。離れてしまうのが心配でいつもそばにいてほしい。など様々な理由で猫をかまいすぎている飼い主さんも少なくありません。

ところが猫というのはマイペースで孤独が好きな単独行動をする動物です。もちろん猫も飼い主にかまってほしいと思う時もありますが、いくら飼い主さんであっても、かまってほしくない時もあります。そのためいつもいつも飼い主さんがかまってばかりいると猫はストレスを感じてしまいかねません。ストレスによって過剰なグルーミングをして脱毛症になってしまうなんてこともあります。

逆にいつも飼い主さんがいることが当たり前で、飼い主さんがいなくなると不安になってパニックを起こすというケースもあります。

いずれにしてもかまいすぎるのは猫にとって良いこととは言えなさそうですね。

愛猫のためにもひとりになれる時間を作ってあげましょう。愛猫が一人でのんびりできる空間、時間を作ってあげてください。


情報提供元: mofmo
記事名:「 猫を心配し過ぎるのはNG!猫と飼い主双方へのリスクについて解説