チンパンジーと人間が築いた美しすぎる絆

女帝ママ

このチンパンジーは名前をママ(Mama)といい,かつてこの動物園にチンパンジーの王国を築いたメスリーダーでした。ママが築いた王国は,フランス・ドゥ・ヴァール教授(Frans De Waal)が霊長類の行動に関する画期的な研究の基礎とし,『チンパンジーの政治学(Chimpanzee Politics)』という書物に記され,世に知れ渡りました。
出典:https://www.boredpanda.com/59-year-old-dying-chimp-refuses-food-but-then-she-recognizes-her-old-caretakers-voice/
59歳の壮絶な人生を送ったであろうママ。

多くの仲間たちをまとめるには権力争いなども経験したかもしれません。

ママがこれまで経験したことが研究対象となり,霊長類の理解へ大きく貢献したようです。

人間に近い動物であるチンパンジーだからこそできることかもしれませんね。

ママの最期

2016年春の出来事です。ママの人生は最期を迎えようとしていました。病気を患い食べることができなくなってしまったのです。この王国の設立に力を貸した人物がいました。それが,行動生物学の教授であるジャン・ヴァン・ホーフ(Jan van Hooff)教授だったのです。
出典:https://www.boredpanda.com/59-year-old-dying-chimp-refuses-food-but-then-she-recognizes-her-old-caretakers-voice/

栄養もとることができず,ただただ横たわるだけのママ。

後はひたすら最期が来ることを待つのみという状況になってしまったようです。

力なく体を丸めて横たわる姿から消えゆく命の炎を見ているかのようです。

級友に見せた最後の笑顔

 
情報提供元: mofmo
記事名:「 人間と築いた美しい絆に感動。死期迫るチンパンジーが見せた最期の笑顔…